'17年6月5日(月) [おしゃべり] ブログ村キーワード 討論は知の消費であり、 おしゃべりは知の生産の ため 森毅 「京都のおしゃべり文化」 (2000年) 京都大吉田キャンパスは 授業時間が終わるたび、 自転車の一群を熱気ごと 吐きだしていた。 東に送り火の「大」の文字、 西に鴨川。 森毅は旧制三稿 (戦後京都大の一部に)に 学び、教養部 (現総合人間学部)で 数学を教え、この地で 長く過ごした。 ジーンズ姿で自由な空気を まとい、数学者より メディアで活躍した評論家 として記憶に残る。 教育、政治、社会風俗など なんでも語った。 切れ味のよさで「一刀斎」の 名もついたが、 「カシコ(賢い人)に 教わるぐらいアホでも できる。 アホから学べるのが ほんまもんのカシコ」など、 思わず聞き返してしまう 言い回しに、肩の力を ふうっと抜く味わいが あった。 「正しさ」よりも 「おもしろさ