‘20年2月21日(金) 腸は、進化の過程で一番最初に 作られた器官であり、すべての 臓器の親と言えます。 脳ができるよりもずっと古く から存在していて、たとえば 腐ったものを食べたら下痢に なって排出するというように、 脳を介さずとも腸それ自体が 感じ、考えることができる すぐれた器官なのです。 腸は大きくは「小腸」と「大腸」に 分けられ、小腸は6~7㍍、 大腸は約1.5㍍もの長さがあります。 「じゅう毛」という突起に覆われた 小腸は、広げると表面積が テニスコート一面分にもなる、 巨大な器官です。 腸には、個人では2百種百兆個、 全体では約3万種1千兆個もの 腸内細菌がいます。 老化にかかわる活性酸素を無毒化 したり、ビタミンを合成したり、 幸せを感じるホルモンのもとを 作るのも腸の仕事です。 また、外部から入ってきた細菌や ウイルスを撃退するため、 多くの免疫細胞も集まっています。