‘22年3月12日(土) 「新規感染者数が減ってきて、 世の中には 『オミクロン株は重症化しない』 『第6波はピークアウトした』 といった楽観論が出ていますが、 中等症や重症患者を診ている 医療現場では、第6波は まだ終わっていない。 急速に患者数が減少した 第5波とは異なり、入院患者が まったく減らないというのが 現状です」 そう語るのは、 コロナ治療の最前線で闘う、 埼玉医科大学総合医療センターの 岡秀昭教授だ。 新型コロナウイルスの 新規感染者数は2月11日を ピークに徐々に減少して きているが(1週間平均値)、 重症者・死亡者数は、ピークを 迎えたとは言い難い。 さらに注目すべきなのが、 コロナ第6波による「致死率」が 「重症化率」を上回る現象が 発生している点。 東京都のケースでは、 60代以上の重症化率は0.35%だが、 致死率は0.54%になっているのだ (東京大学・仲田泰祐