‘24年2月5日(月) 荒れた農村の再興に尽くした 二宮尊徳(にのみやそんとく)は、 自身の教えを示した「報徳訓」で 「衣食住の三(みつ)は田畑山林に あり」とし、生活の基礎となる 農業に励むことの大切さを説いた ▼報徳訓を生かして農業後継者を 育ててきたのが、尊徳ゆかりの 真岡市に ある真岡北陵高である。 無農薬・無化学肥料の「自然農」で 稲作に取り組む上三川町の 上野長一(うえのちょういち)さん (72)も卒業生の一人。 在学中は農業クラブの会長も務めた ▼その上野さんが先日、母校を訪ねた。 自身を含む多様な農家を取り上げた 映画「百姓の百の声」の上映会後、 全校生徒の前に立ち、エールを送った。 「農業のないところに未来はない。 君たちはその基礎を築いている。 ぜひ前を向いて頑張って」 ▼農業クラブの生徒とも対話した。 「農業の魅力は」と問われると 「生きる土台だね」と即答した。 「時