‘24年6月24日(月) 「銀行」でありながら、 巨額の投資運用で 「和製ヘッジファンド」の 異名をとる。 農林中央金庫は、全国の農協 などから預かった約56兆円もの 資金を主に海外で運用し、 配当などで年間3000億円規模の 利益を還元してきた。 そんなビジネスモデルが 曲がり角にさしかかっている ▲米欧での金利上昇の影響で 保有する債券に2兆円超の含み損を 抱え、今年度に1兆5000億円の 最終赤字に陥る見込みとなった。 米リーマン・ショック後の 2008年度以来16年ぶりの赤字決算。 JAグループに資本支援をあおぎ、 運用体制を立て直すという ▲関係者からは 「今回の方が事態は深刻」との声が 漏れている。 リーマン危機時は ハイリスク・ハイリターンの 証券化商品を大量に抱え失敗した。 これを教訓に「安全資産」と される米欧国債中心の投資戦略に 切り替えたにもかかわらず、 奏功しなかっ