‘19年11月18日(月) 史上最高の人工知能(AI)が 稼働を始め、最初に質問する 機会を得た人が尋ねた。 「神はいますか」。 AIは答えた。 「はい。まさにいま神は います」。そして――。 米国の作家フレドリック・ ブラウンの短編小説「回答」は、 AIが人類を支配し始める 瞬間を描く ▼発表は60年以上も昔なので、 言葉づかいはさすがに古びた ところが多少ある。それでも、 240足らずの英単語で つづられた物語はいまも新鮮だ。 むしろ、作家の想像力に 現実世界がついに追いついて きた印象である。 いまやAIは社会に浸透し、 日々の生活への影響を強めて いる。小説のように劇的な 場面はないけれど ▼脈拍などを測定する 腕時計型端末のメーカーを、 グーグルが21億㌦で買収する と発表した。アップルや 華為技術(ファーウェイ)などが 競い合うウエアラブル端末の 市場に、検索サービスに強い 巨