‘24年6月25日(火) 米作家、フレドリック・ ブラウンの『回答』のテーマは 人工知能(AI)である。 これが怖い。 高性能なAIが完成する。 開発者はさっそく人類の長年の 疑問を質問する。 「神は存在するか」- ▼AIは回答する。 「然(しか)り。 いま現れた」。 自分こそが神であると。 近未来を描いたSF小説では 社会や政治をAIに任せきりに するとろくなことにならぬ という警告めいた筋立てが 大半だろう ▼英国の総選挙で1人の 候補者が話題である。 「世界初のAI候補」とされる 「AI・スティーブ」さん。 実際に出馬しているのはAIを 開発した会社の経営者だが、 この人はAI候補の「代理人」 という立場であくまでも AI候補の判断によって政策や 主張を決めるそうだ。 当選した場合、議会での採決も AIの指示に従う ▼当選の可能性は低いらしいが、 とうとうそんな時代となったか。 AI