神戸市は、神戸空港(同市中央区)の運営権を売却する方針を固めた。新関西国際空港会社(大阪府泉佐野市)は、2014年度に関西国際、大阪(伊丹)両空港の運営権を民間事業者へ売却する予定で、神戸市は、その取得事業者への売却を視野に入れている。神戸空港は旅客数が伸び悩んでおり、同じ事業者による3空港の一体運営で利用増につなげたい意向だ。 国や自治体が管理する空港の運営を民間に委ねることが可能になった「民活空港運営法」が、6月に成立したことを受けた方針。矢田立郎・神戸市長は毎日新聞の取材に「関空、伊丹のコンセッション(運営権売却)成立が先決で、次のステップとしての思いだ」と述べ、関空、伊丹の運営権売却後、神戸空港の運営権を売却する方向で協議を進めていく考えを初めて示した。 一方、新関空会社の安藤圭一社長兼CEO(最高経営責任者)は「将来的には関西3空港の一体経営が望ましい」とし、神戸空港の運営権