印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます 指紋や静脈、顔の表情や目の虹彩といった人間の生体情報を認証に用いる「生体認証」の普及が本格化し始めた。パスワード大量流出などの問題が深刻化している今、生体認証は新たな認証方式のメインストリームになり得るのだろうか。 その代表格である指紋認証が、かつてはちょっとした汗や体温などの状態によって認証精度を欠くといった問題を抱え、生体認証に対するイメージは長らく芳しいものではなかった。一方でパスワード利用にまつわる問題や、スマートフォンをはじめとする生体認証対応デバイスの急速な普及、クラウドコンピューティングや人工知能(AI)などによる大規模かつ高速処理の実現を背景に、生体認証の利用を大きく妨げてきた障壁が取り払われつつある。 やはり生体認証の