新型コロナウイルスの再拡大に直面する米国で、ワクチン接種の進んだ州と遅れた州の明暗が分かれている。インド型(デルタ型)のまん延により、ワクチン拒否層が多い州では感染や入院者数が昨冬のピークを上回ったが、先行州はマスク着用の推奨などを組み合わせ、抑えこみに成功している。米に比べ接種が遅れる日本にとっても教訓となりそうだ。現在、全米の新規感染者のほとんどをワクチン未接種者が占める。米疾病対策センタ
![米コロナ感染、ワクチンで明暗 日本の抑え込みに教訓 65%接種のマサチューセッツ州、ピークの5分の1 - 日本経済新聞](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/7456c4908ce2f298ade7c034569ba33d6c4f6a5b/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Farticle-image-ix.nikkei.com%2Fhttps%253A%252F%252Fimgix-proxy.n8s.jp%252FDSXZQO0991078030082021000000-1.png%3Fixlib%3Djs-3.8.0%26auto%3Dformat%252Ccompress%26fit%3Dcrop%26bg%3DFFFFFF%26w%3D1200%26h%3D630%26s%3D3d78c7d61a32ff1bcfe7928d1a484179)
米カリフォルニア州サンタモニカのAppleストア内で、新型コロナ感染予防のためにマスクを着けて順番を待つ人々。CDCによると重篤なブレイクスルー感染は極めてまれだが、専門家は、ワクチンの接種を完了してもマスクを着けてウイルスを防ぐよう推奨している。(PHOTOGRAPH BY GENARO MOLINA, LOS ANGELES TIMES, GETTY IMAGES) 米国ワシントンD.C.の国会議事堂から東京のオリンピック選手村まで、ワクチン接種を済ませた人々の間で新型コロナ検査の陽性例が出ていることから、いわゆる「接種後感染(ブレイクスルー感染)」への懸念が高まっている。それにともない、新たな変異株へのワクチンの効果や、効果の持続期間などが取り沙汰されるようになった。 米国内でブレイクスルー感染がどれほど起こっているかは、正確には判断できない。なぜならデータは不完全で、一貫した追跡調
変異した新型コロナウイルスが世界で急速に広がっている。世界保健機関(WHO)によると、英国に続いて南アフリカやブラジルからも見つかった。なぜ変異が起きて、一気に拡大したのだろうか。ウイルスの変異は珍しいことではない。ウイルスは自力で増えることができず、人などの細胞に入り込み複製しなければならないからだ。複製では体内に持つ「RNA」や「DNA」といった遺伝情報を記録した物質をコピーする。その際に
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