ADHDが疑われる「生きるのがつらい女性」、リョウさん(30代前半、独身一人暮らし)の連載を続けています。このコラムでは、期限までに仕事を進めるための計画立てや、やる気を出して先延ばしを防ぐ方法などをお伝えしてきましたね。これらは、「時間管理」と呼ばれる、実行機能に関する力のひとつで、ADHDの方の治療ポイントのひとつです。 今回は、もう少し視野を広げて、ADHDの治療には、一体何が有効であると言われているのかをご紹介していきます。 「子どもの問題」から「大人も」へ ADHD(注意欠陥・多動性障害)は、古くは「子どもの問題行動」と言われ、落ち着きなく、なかなか親のいうことに耳を傾けられずに、動き回る子どもというイメージとともに紹介されていました。そして、思春期を過ぎたあたりから大人になるに連れて、症状は落ち着くとか、治ってしまうと考えられていたのです。 しかし次第に、成長につれてADHDの
「マインドフルネスは今や、米国社会の主流になった」。米有力ニュースサイト「ハフィントン・ポスト」の創業者アリアナ・ハフィントン氏は、今年2月にシリコンバレーで開催されたカンファレンス「Wisdom 2.0」でそう宣言した。 「マインドフルネスは今や、米国社会の主流になった」。米有力ニュースサイト「ハフィントン・ポスト」の創業者アリアナ・ハフィントン氏は、今年2月にシリコンバレーで開催されたカンファレンス「Wisdom 2.0」でそう宣言した。 マインドフルネスとは、禅の考え方や瞑想をベースにした心の訓練法。宗教色は一切排除し、科学的な根拠を示しているのが特徴だ。 同氏によると、マインドフルネスなどをベースにした社員訓練プログラムを提供する大企業、中規模企業が米国全体の35%に達している。また2014年のダボス会議では、同様のテーマのセッションが27も設けられ、多国籍企業のトップが熱心に耳を
TOP アメリカの新しい心理療法(マインドフルネス心理療法)目次 第2章 弁証法的行動療法(DBT) (書籍紹介) 第2章の執筆者:Clive J. Robins、Henry Schmidt Ⅲ、Marsha M. Linehan 第2章は、弁証法的行動療法(DBT)である。薬物乱用者や自殺未遂を繰り返す重症の「うつ病」、境界性人格障害など(ほかの適応症は、最後に)患者に適用される。 ここでも、アクセプタンス、マインドフルネスは、重要な用語であるから、ここに再録しておく。 アクセプタンス=与えられているもの(感情、思考、症状、身体感覚など)、「今、ここ」で経験しているものを、判断を介さず受け取ること。(36頁) マインドフルネス=「マインドフルネスの状態とは「ある特定の仕方で注意を払うこと、つまり、目的にそって、当該時点において、無評価的に注意を払うこと」を含むものである」(186頁
認知行動療法センターとは 認知行動療法センター(CBTセンター)は、ナショナルセンターである国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター内に平成23年4月に日本初の「認知行動療法(CBT)」を専門とする研修・研究センターとして、以下の3つを目的に設立されました。 (1)認知療法・認知行動療法の提供とそれを用いた様々な領域における活動の支援と連携 (2)認知療法・認知行動療法の臨床研究 (3)認知療法・認知行動療法を実施できる様々な職種の人材の育成 私たちは、国内最先端の認知行動療法の研究と研修を通じて、日本の精神医療技術の向上と、よりよい精神医療サービスを患者様に提供できる社会の実現を目指しています。
独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター主催の、「弁証法的行動療法(Dialectical Behavior Theraphy: DBT)とマインドフルネス」研修を受けるためです。精神科医、病院心理職が対象の専門家向け研修でした。DBTはアメリカのリネハンが始めた境界性パーソナリティ障害(BPD)に効果的な認知行動療法と言われているセラピーです。私のカウンセリングは認知行動療法はほとんど使わず、使ったとしても治療がゴールする寸前で、隠し味のように使うだけですが、その私がどうしてこの研修に参加したのかと言うと、『マインドフルネスがどのように弁証法的に、行動療法で使われているのか』ということを確認するためでした。 以前、マインドフルネス認知療法の研修にも参加したことがあるのですが、そのときも同じ理由でした。そのときの研修で疑問として残ったことは、「マインドフルネス認知療法はヴィパサナー瞑想
9.マインドフルネス/失われた自己を取り戻す 私たちの心は、感覚と感情からの刺激によって、いつも自動思考(マインドトーク)が誘発されています。 心の病は、自動思考と感情がスパイラル状に連鎖して、自己がそれに引き込まれてしまった、いわば暴走状態になっています。 失われた自己を取り戻して思考と感情から自由になり、さらに思考を自在にコントロールするためのトレーニングとしてマインドフルネス法(瞑想)が用いられます。 瞑想では、「いまここ」の現在進行形に注意を向けながら、思考と感情を客観視します。 私たちの思考は過去から未来につながる時間軸上にありますが、自己は瞬間瞬間の現在進行形にあって、両者は別々の心の要素なのです。 私たちは連続的に行われる呼吸に意識を向けることによって、「いまここ」の自己にあり続けることができます。 そして湧き上がる思考や感情は、そのまま捉われずに放置して、私たちは呼吸に意識
2007年日本行動療法学会ワークショップの記録 2007年12月2日、神戸国際会議場で開催されたワークショップの記録です。参加された方へ、パワーポイントの資料で40ページと43ページに重要な修正を加えていますので、ご参照下さい。もし質問などがありましたら、mindful_bt07@yahoo.co.jp までメールでご連絡下さい。 なお、資料などはダウンロードしてお使いいただいて結構ですが(右クリックして保存可能です)、個人的な目的以外で使う場合は、事前に上記のメールアドレスまでご連絡下さい。 「マインドフルネスによる認知行動療法」 近年、欧米を中心に、マインドフルネスを認知行動療法に取り込む動きが活発になっており、わが国にも、ACT、DBT、MBCT、MBSRなどが紹介されてきている。マインドフルネスとは、今の瞬間の現実に常に気づきを向け、その現実をあるがままに知覚し、それに対する思考や
4週間以上休んだ場合、治療を受けられなくなる。 それぞれ個人精神療法を受けること。 薬物やアルコールの摂取をしてセッションに参加しない。 セッションの場以外で、他の患者と過去の自殺関連の話題について話さない。 他の患者の助けに快く応じることを受け入れる。 セッション中に得た他の患者の個人情報は守秘する。 セッションに遅れる・欠席する場合は事前に連絡をすること。 セッション外で、他の患者と「個人的」な関係を持たない(グループでは可) 性的な関係にある2人が、一緒にセッションに参加してはいけない。 4週間以上休んだ場合、治療を受けられなくなる。 重い病気や重要な用事がある場合、やむをえない旅行などの場合の欠席は認められる。 それぞれ個人精神療法を受けること。 グループスキルトレーニングは基本的に個人精神療法の付加的な役割であるため。スキルトレーナーのみでは担当する人数が多くフォローしきれず、ま
マインドフルネス認知療法(マインドフルネスにんちりょうほう、英:Mindfulness-based cognitive therapy:MBCT)は、マインドフルネス(気づき)を基礎に置いた心理療法で、第3世代の認知療法の1つ。心に浮かぶ思考や感情に従ったり、価値判断をするのではなく、ただ思考が湧いたことを一歩離れて観察するという、マインドフルネスの技法を取り入れ、否定的な考え、行動を繰り返(自動操縦)さないようにすることで、うつ病の再発を防ぐことを目指す。 1979年に、痛みの患者のために開発されたマインドフルネスストレス低減法(MBSR)を、うつのために転換したものである[1]。MBSRが身体のストレスであるがん、慢性疼痛、心臓病や線維筋痛症に焦点を当てているのに対し、MBCTはうつ病、不安、燃え尽き、摂食障害といった認知に焦点を当てている[1]。危険な副作用を持っている可能性は低く、
年 月 日 氏名: ID 自動思考記録表(コラム表) - 記入用 - ① 状況 いつのことか? どこにいたか? 誰と一緒にいたか? 何をしていたか? ② 気分(%) 気分を一言で ③ 自動思考 その時に頭に浮かんでいたことはなんですか? その時に頭に浮かんでいたイメージや記憶はありましたか? ④ 根拠 事実を確かめて、客観的に考える「そう考える 理由(証拠)は?」 自動思考を裏づける根拠となる事実を書く(相手の心を 読むような勝手な思い込みや事実の解釈は避ける) ⑤ 反証 自動思考とは矛盾する事実を書き出してください ⑥ 適応思考 根拠と反証を “しかし” でつないでみましょう 最悪のシナリオ/最良のシナリオは? ・・・現実的なシナリオは? 1.第 3 者の視点から 「他の人が同じ立場にいたらなんて言ってあげるだろ?」 「○○が聞いたらど
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