日本原燃の原発の使用済み核燃料再処理工場(青森県六ケ所村)について、原子力規制委員会は10月の完成直後には操業を認めない方針を決めた。規制委は国の新しい規制基準ができる12月まで、安全確認の審査をしない方針を日本原燃に伝えた。審査に時間がかかることから、年内の操業開始は難しくなった。 規制委は、規制基準ができるまでは審査をしないほか、操業前に必要な検査もしない方針。さらに、同じく10月稼働予定だった使用済み核燃料の中間貯蔵施設(同むつ市)の操業についても、新基準が施行される12月までは審査しないと、運営する「リサイクル燃料貯蔵」に伝えた。 規制委の田中俊一委員長は1月の記者会見で、新基準を満たさなければ再処理工場の稼働を認めない考えを示していた。 関連リンク核燃サイクルの新基準作り着手 原子力規制委(2/21)核燃再処理工場、「新安全基準」で審査 操業予定遅れも(1/9)六ケ所再処理工