関連トピックス野田佳彦 野田佳彦首相は9日の衆院予算委員会で、政府が行使を禁じている集団的自衛権について「政府内での議論も詰めていきたい」と述べ、憲法解釈の見直しを検討する意向を表明した。野田政権の有識者会議「フロンティア分科会」が憲法解釈の変更を提言したことを踏まえた発言だ。ただ、民主党内には慎重論も強く、合意形成は難しそうだ。 分科会は集団的自衛権について「解釈などの見直しを通じ安全保障協力手段の拡充を図るべきだ」と6日に提言。首相は就任後は「解釈を変えないが議論はあっていい」と述べるにとどめていたが、この日の答弁では「解釈見直しの提言もあった。政府内での議論も詰めていきたいと考えている」と述べた。 集団的自衛権の行使容認は首相の持論で、就任前の2009年の著書では「この問題をクリアしない限り自衛隊を海外に出す話などしてはいけない」と主張。分科会関係者は「首相の考えを踏まえて議論