糖尿病やメタボ対策での活用をめざし、鶴屋吉信と音羽病院、同志社女子大が2年がかりで開発した低カロリー和菓子「本蕨80」。「わらび」のほか、抹茶味、ほうじ茶味の3種がある=京都市上京区の同志社大学 4人に1人以上が糖尿病かその予備軍(平成23年、厚労省調べ)という現代ニッポン。そこで、糖尿病やメタボリックシンドロームの食事療法に役立てようと、京都の老舗和菓子店や大学、病院が協力して「1個80キロカロリー」という低カロリー和菓子の開発に2年がかりで成功した。バターや卵を使う洋菓子に比べ、もともと和菓子は低カロリーのイメージが強いが、砂糖やもち、小豆(豆類)などの原料には炭水化物が多く、食事療法では基本的にNGなのが現状。今後は、新開発の和菓子を取り入れることで、患者のストレス低減やQOL(生活の質)向上も期待されている。(山上直子)砂糖20%減、カロリー30%減 低カロリー和菓子を作ったのは享