関連トピックス地震 東海地方の発達の中心となってきた濃尾平野は、全国でも有数の広さがある。しかし、地盤は軟弱で、地震によって大きな被害に見舞われる危険をはらむ。南海トラフ巨大地震の被害想定では、揺れに加え、液状化の被害も全国で最悪クラスとされた。 濃尾平野は、地下の硬い岩の層が、三重県の養老山地に向かって西へ行くほど深く沈み込んでおり、その上に軟らかい粘土や砂でできた沖積層と呼ばれる地層が堆積(たいせき)している。 表層の地盤が軟弱なこうした場所では、地震を起こす波が地下で重なり合うため、揺れが強くなったり、長く続いたりする。濃尾平野は西に行くほど軟らかい地盤の層が深くなるため、地震の揺れも西側ほど大きくなる。 内閣府が出した「表層地盤の揺れやすさ全国マップ」では、名古屋市を含む愛知県西部や三重県桑名市、岐阜市、岐阜県大垣市など濃尾平野一帯が揺れやすいとされている。 国の有識者会