「楽園としての芸術」展とは? 人の営みにおいて、芸術は本来どのような役割を担うものなのでしょうか? 本展では、「アトリエ・エレマン・プレザン」(三重、東京)と「しょうぶ学園」(鹿児島)で制作された絵画・立体・刺繍などを紹介します。つくる歓びとともに、何か深い感情で満たされているような造形の数々は、見るものを陶然とさせる魅力を放っています。 ダウン症などの障害がある本展のつくり手たちは、ひとり黙々と、あるいは談笑しながら、何の気負いもなく作品を手掛けていきます。なかには、筆を執る前とは別人のような集中力を発揮し、目の覚めるような絵をたちま...