関西電力大飯原発(福井県おおい町)の敷地内にある断層の再調査を経済産業省原子力安全・保安院が指示した問題で、この調査業務を関西電力が三菱グループ系の地質調査会社「ダイヤコンサルタント」に委託したことが7日までにわかりました。同社は、調査の不備を指摘された同原発内の地質調査を30年前に受注しており、再調査を同社に再委託した関電の姿勢に批判が集まりそうです。(矢野昌弘) ダイヤコンサルタント(本社・東京都千代田区、資本金4億5500万円)の大株主は、三菱グループの三菱マテリアルです。同じグループ企業の三菱重工業が大飯原発3、4号機の原子炉を納入しています。 ダイヤ社は、大飯原発3、4号機の増設にむけた地質調査を1982年から翌年にかけて受注しています。この調査をもとに地質図が作成され、関西電力は85年に国に提出しています。 この地質図を分析した渡辺満久・東洋大学教授(変動地形学)は同原発の敷地