印刷 メール 市場と出会う美大生 ギャラリーオーナーと歩く 女子美大の展示室で語る小山登美夫さん=東京・六本木 さまざまな表現が競演する東京造形大の展示室=東京・六本木 東京芸術大の卒業・修了作品展から。工芸の展示=東京・上野公園 美術系大学の卒業制作展、略して「卒展」は、学生が成果を発表する場であると同時に、美術界と出あう機会でもある。近年注目の卒展が集まる「東京五美術大学連合卒業・修了制作展」(3月4日まで)を、奈良美智や村上隆を扱ってきたギャラリー経営者の小山登美夫さん(48)と歩くと、美術界の今が浮かび上がってきた。 ■5美大の卒展 冷たい雨の降る23日、東京・六本木の国立新美術館で始まった東京五美大展の第35回展に、小山さんは姿を現した。まずは東京造形大の展示室に足を踏み入れ、「今年は面白いなあ」とつぶやいた。 多くの大学は学内外で卒展を開催。五美大展に参加する武蔵野美術大、多摩