開館20周年を迎えた岡山県奈義町現代美術館が国内外から注目を集めている。建築家と芸術家が共同制作した世界初の公共美術館。作品と建物が結びついたユニークなアート空間が改めて高く評価され、「一生に一度は行きたい!世界のアートスポット」や「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」として美術専門誌や写真集などで相次いで紹介されている。 「美術手帖(てちょう)」(美術出版社)6月号は「一生に一度は行きたい!世界のアートスポット」を特集。「旅する価値のある場所」として国内外の100カ所を取り上げている。その中で、建築家の磯崎新(あらた)さん(83)が設計とプロデュースを手がけた奈義町現代美術館を「日本を再発見する厳選スポット」として紹介している。 三つの展示室のうちの「太陽」の写真を掲載。直径8・5メートル、長さ18メートルの傾いた巨大な円筒形で、内壁に京都・龍安寺の石庭を再現し、ベンチ、シーソーなどを配置し