我孫子市は二十六日、放射性物質問題を理由に、ごみ焼却灰の受け入れを処理業者から拒否されていた問題で、新たな処分先に長野県小諸市のリサイクル業者が決まったことを明らかにした。二十五日から市清掃工場にたまっていた灰の搬出を開始した。灰の大半の処分にめどがつき、市は「ごみ処理の危機は脱した」としている。 市の灰の八割を処理していた業者が、灰から出ている放射線量が独自基準に抵触するとし、五月二十一日に受け入れを停止。灰を清掃工場内で保管せざるを得なくなり、収集制限などが懸念されていた。灰の放射性セシウム濃度は国の基準(一キログラム当たり八〇〇〇ベクレル)を下回っていた。 市は、いわゆる燃え殻で比較的セシウム濃度が低い「主灰」と、煙から採集され濃度が高い「飛灰」を混合していた従来の方式を改め、別々に処理。刈草の焼却をやめたこともあり、一キログラム当たり三〇〇〇ベクレル程度だった混合灰に対し、主灰は同