食品に関する放射性物質の新基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える千葉県内産のシイタケやタケノコが出荷されていたことを受け県は12日、市町村や農協などとの緊急会議を開いた。林産物では販路を把握しづらい小規模な生産者が多いうえ検査手順も複雑なため、関係者に戸惑いが広がっていることが浮き彫りになった。県は、連絡を密にし検査漏れを根絶したい考えだ。 基準値を超えているのに出荷されたのは、白井市産シイタケと船橋市産タケノコ。白井市で出荷していたのは、市が把握していない小規模な生産者2人で、船橋市は市内にはタケノコ生産者はいないと県に報告していた。 県森林課によると、農産物と比べ林産物専門の生産者は少ないため出荷体制の一元化が確立されていないといい、検査の目が行き届きにくいのが現状だ。 タケノコの一大産地を抱えるJAいすみの担当者は「基準が厳しくなって、検査の度にびくびくしている。生産者をすべて