『大奥』、『きのう何食べた?』などで大人気のマンガ家・よしながふみさんは、2012年に40周年を迎えた『ベルサイユのばら』の大ファンとしても知られています。『ベルサイユのばら』の著者、池田理代子さんの仕事を1冊にまとめた朝日オリジナルムック『池田理代子の世界』(朝日新聞出版)から、よしながさんが愛する作品と池田理代子さんへのリスペクトを熱く語るインタビューの一部をご紹介します。 ◇ ――初めて読んだ池田作品は何ですか。 小学1年生の時に『ベルサイユのばら』(以下・ベルばら)の単行本を全巻買ってもらったのが最初です。マンガを読み始めてすぐに出会ってしまった。年齢的にはちょっと早かったと思うんですが、いろんな意味で衝撃を受けましたね。 ――子どもの時に印象的だったシーンは? まず天然痘です。こんな恐ろしい病気がこの世にあるのかと、ホラーマンガ的に引かれました。それからアンドレがオス