LGBTと健康――あなたのことも生きづらくする、ありふれた7つのこと 清水真央、山下奈緒子 / medicolor共同代表 福祉 #LGBT#いのち リスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン 「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」が日本国憲法では保障されている、と小学校のときに習った。その「健康で文化的な最低限度の生活」が、下着何枚、靴下何組、シャツ何枚と定められている、とも聞いたことがあるが、本当だろうか。そう教えてくれたのは、『ほらふき男爵の冒険」(岩波文庫)を愛読していたコバヤシ先生だったから、ひょっとしたら担がれただけだったのかもしれない。 詳細に定義しようとすればするほど、「健康」も「文化的」も「最低限度の生活」も、ふわふわと実体のつかめないものになっていく。いずれもが相対的かつ流動性を持ち、個人の状況や時代によって変化するものだから、かもしれない。 「健康」や「文化的」や「