政府の検討会は南海トラフで巨大地震が起きた場合に国や自治体、そして私たちがとるべき対策をまとめた最終報告を公表しました。 社会部災害担当の島川英介記者が解説します。 南海トラフで想定される巨大地震とは 政府の検討会が想定した南海トラフの巨大地震とは、駿河湾から九州付近までの太平洋で起きるマグニチュード9クラスの地震です。 震度6弱以上の激しい揺れが想定されるのは西日本と東日本の21府県の682市町村、高さ10メートル以上の津波が想定されるのは13都県の100市町村と“超”広域災害が特徴です。 最終報告では、被害を最小限に抑えるため、国や自治体、そして私たちが取るべき対策や考え方が示されました。 ポイントは“自力” 注目すべき対策は、家庭での備蓄を従来の3日分から1週間分以上としたことです。 激しい揺れと津波から命を守ることができたとしても、広い範囲で交通網が寸断され、被災地以外から運