リチウムイオン電池のメーカー別世界シェア 【上栗崇、長崎潤一郎】ソニー、NEC、日産自動車が、リチウムイオン電池事業の統合に向け交渉を始めたことが26日わかった。政府系ファンドの産業革新機構が主導し、出資も検討している。ソニーが売却を目指している電池事業に台湾企業などが関心を示しており、統合で海外への技術流出を防ぐ狙いがある。 ソニーの電池子会社「ソニーエナジー・デバイス」と、NECと日産の合弁会社で自動車向けリチウムイオン電池を作る「オートモーティブエナジーサプライ」を経営統合させる方向で今月、3社が交渉に入った。2013年度中の統合を目指す。 小型で大容量のリチウムイオン電池は、1991年にソニーが世界に先駆けて商品化し、2000年代初めまでは日本メーカーが世界シェアの約9割を占めた。ただその後は韓国勢や中国勢がシェアを伸ばしている。調査会社のテクノ・システム・リサーチによると、