一軒家に複数の個人が同居するシェアハウス。親族から相続した家を転用するケースが増えている。今後増える「相続空き家」の活用方法として注目が集まる。 親族から相続した、住み手のいない一軒家。これをシェアハウスとして甦らせる動きが広がっている。 「壊すのは忍びない」 東京都世田谷区にあるシェアハウス「ノドカ桜新町」。2階建てのシェアハウスには現在、20~30代の独身男女8人が生活している。駅から徒歩10分ほどの立地で、周辺は閑静な住宅街。2年前に入居者を募集すると、すぐに希望者で部屋が埋まった。住人同士の交流も活発で、和やかなコミュニティーが形成されている。 オーナーは、田口美恵子さん、52歳。2010年にこの家を親族から相続した。田口さんにとって愛着のある実家だったが、相続当初は困り果てたという。 まず、田口さんには住まいが別にある。そのため、実家を賃貸に出すことを検討したが、家は老朽化が進み
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