中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)で進められている津波対策工事の見学を申し込んだ袋井市の元高校教諭の男性(65)が、同原発の永久停止を求める訴訟の原告であることを理由に、中部電から見学を拒否されていたことがわかった。 男性は、袋井市と市民でつくる「市民環境ネットふくろい」の会員。同会が企画した見学会に参加するため、1月29日に事務局の市環境政策課を通して参加者名簿を提出したところ、1日に自宅を訪ねてきた中部電社員が「裁判の原告の方は見学をお断りさせていただいております」と説明したという。 中部電は「訴訟当事者とは裁判の場で対応することが原則で、法定外でのやり取りは行わないことを基本方針にしている」と説明する。昨年夏にも同じ理由で断ったケースがあったという。ただ、訴訟の原告であっても、市議が公務で視察する場合などは受け入れているという。
浜岡原発5号機の腐食部分 【井上亮】中部電力は30日、浜岡原発5号機(静岡県御前崎市)の原子炉圧力容器の内側に多数のさびを見つけたと発表した。大きさは数ミリ〜1センチ。2011年5月に大量の海水が流れ込んだことが原因。圧力容器内にさびができるのは異例だが、中部電は「水を外部にもらさないという機能に問題はない」と説明している。 昨年9月、真水で満たされた圧力容器内のステンレスで覆われた表面の1割弱を水中カメラで調べたところ、さびが点在していた。これまでにさびは運転用の水をためる復水貯蔵槽や制御棒を抜き差しする駆動機構などで見つかったが、心臓部である圧力容器内で見つかったのは初めて。 一部のさびはスポンジたわしを使って磨くことで除去できた。除去できないさびもあったが、腐食は表面にとどまっており、鋼鉄製の圧力容器の本体までは達していなかったという。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただく
中部電力は5日、定期検査中の浜岡原発4号機(静岡県御前崎市)で、低圧タービン3基の羽根に計101カ所の亀裂や割れが見つかったと発表した。調査は継続中で、他にも破損が見つかる可能性がある。 今回は、タービンの羽根車の一番外側についている、長さ約47センチの羽根(動翼)の付け根部分で破損が見つかった。昨年12月、東海第二原発(茨城県)で同様の異常が見つかったことを受け、調べていた。 低圧タービンには1基あたり16枚の羽根車があり、今回調べたのはこのうちの1枚ずつ。これまでの検査で、他にも3基で計14枚の羽根車に異常があることが分かっており、今後詳しく調べる。 関連リンク島根原発2号機、タービンにひび 中国電力が定期検査中(12/4)中部電力社長、値上げ否定 「1日でも長く料金維持」(11/27)浜岡5号機、2年後まで停止 中部電力、点検長引く(11/19)防波壁工事見学会を公開(11/15
関連トピックス原子力発電所中部電力7月に水漏れを起こした配管の内側。腐食して穴があいた=中部電力提供 今年7、8月に配管などから相次いで水漏れが起きた浜岡原発5号機(静岡県御前崎市)について、中部電力は1日、水漏れの原因は、昨年5月に流入した海水で金属が腐食したためとの調査結果を発表した。 7月に放射能を帯びた水約3リットルが漏れた配管は、直径約9センチの管の内側が全面的に腐食。局所的に厚さ5.5ミリの金属を貫くまで腐食が進んでいた。 また、8月の水漏れは、塩分除去装置内の配管のつなぎ目にもともと溶接不良があり、海水が入って腐食していた。 続きを読むこの記事の続きをお読みいただくには、会員登録が必要です。登録申し込みログインする(会員の方)無料登録で気軽にお試し! サービスのご紹介は こちら
中部電力浜岡原発5号機(静岡県)の原子炉などに海水が流入した事故で、中部電力は23日、炉心の水に含まれる鉄さびの濃度が流入前の最大約1万4000倍に上ったことを、経済産業省原子力安全・保安院の専門家会合で報告した。 燃料集合体10体から内部の水を採取して調べた。鉄さびの濃度は8900ppb(1ppbは10億分の1)と、流入前の0.62ppbから大幅に増えていた。中部電は、原子炉の外でできたさびが配管などを通じて流れ込んだ可能性もあるとしている。保安院は「さびが原子炉内でできたかや、運転に影響するかなどは今後調査する」としている。 中部電は22日から燃料集合体の取り出しを開始。月末までに全872体を取り出し、原子炉内の腐食の有無を調べる。【岡田英】
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