【ハノイ=佐々木学】憲法改正作業が進められているベトナムで、国名を「ベトナム社会主義共和国」から「ベトナム民主共和国」に変える案が浮上した。地元紙VNエクスプレス電子版などが13日、報じた。 現在の憲法は1992年に制定された。市場経済の導入で急成長を遂げた社会実態にあわせるため、今年秋の国会での改正を目指している。現在、改正草案を国民に提示し、意見集約が進められており、報道によると、国会で改正案づくりを担う組織が12日、国会の常務委員会に報告書を提出。その中で国名変更案が示された。 「民主共和国」の名は1945年9月2日、進駐日本軍が撤退してホー・チ・ミン主席が独立宣言をして国家を樹立した際に使われた。76年に南ベトナムを統一し、ベトナム社会主義共和国に改められた。 憲法改正草案では、共産党の一党支配など基本的な政治体制は変わらないが、国営企業の役割が縮小されるなど社会主義的な色彩
ベトナムで今年秋に予定される憲法改正へ向けた国会論議の中で、国名を「ベトナム社会主義共和国」から「ベトナム民主共和国」へ変更する案が取り上げられることになった。地元インターネットメディアが13日、報じた。 ベトナム民主共和国は1945年にホー・チ・ミンが独立宣言をした際の国名。ベトナム戦争終結後、76年に南北ベトナムが統一された際、ベトナム社会主義共和国に改称された。 国会は今年1月に改憲の草案を公表、3月末まで国民の意見を集めた。これを踏まえ、国会の改憲起草委員会は国名変更案を選択肢の一つとして提案、国会常務委員会でさらに論議が進められる見通し。ただ起草委は、国名が変更されたとしても社会主義体制に影響はないと強調している。改憲草案では、共産党独裁を規定する条項にも基本的に変更はない。(共同)
【ハノイ=野上祐】安倍晋三首相は16日、東南アジア3カ国歴訪に出発し、最初の訪問国ベトナムのハノイでグエン・タン・ズン首相と会談した。両首相は原発建設とレアアース(希土類)開発などで、密接に協力することで一致。安倍首相は中国の海洋進出を念頭に連携強化も呼びかけた。 今回のベトナム、タイ、インドネシア3カ国歴訪は、安倍首相にとって就任後初の外国訪問。ベトナムにとって日本は最大の援助・投資国だ。安倍首相は会談後の共同記者発表で「アジア太平洋地域の戦略的環境が大きく変化するなか、両国が積極的に役割を果たすべく、戦略的パートナーシップをいっそう発展させていくことで一致した」と述べた。 ベトナムへの原発輸出は民主党政権の支援で日本企業が受注したが、東京電力福島第一原発の事故で一時は動きが鈍っていた。だが「強い経済」を掲げ、アジアの成長の取り込みを狙う安倍首相も、原発輸出の路線を受け継ぐことにした
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