少なくとも29科、111種の魚類が掃除行動をとることが知られている[1]。掃除魚はほとんどすべての環境に分布するが、熱帯のサンゴ礁における多様性が最も顕著である[1]。ジャイアントケルプが繁茂するカリフォルニアの沿岸にも、18種の掃除魚が生息している[1]。 オビテンスモドキ Novaculichthys taeniourus をクリーニングするソメワケベラ属の1種 Labroides phthirophagus。体を斜めに傾け、口を開けるのは掃除を受けるホストにみられる特徴的な行動である 掃除を行うハゼの1種 Elacatinus evelynae (ハゼ科)。掃除魚の多くは本種のように太い縦縞をもち、ホストによる認識に重要な役割を果たしているとみられる[1] もっとも有名な掃除魚はホンソメワケベラなど、インド洋・太平洋のサンゴ礁に分布するソメワケベラ属のベラ類や、コバンザメの仲間である
