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ブックマーク / ides.hatenablog.com (10)

  • 女は摂食障害に、男は醜形恐怖に - 井出草平の研究ノート

    アパシー・シンドローム (岩波現代文庫) 作者: 笠原嘉出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/12/13メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 62回この商品を含むブログ (23件) を見る 笠原嘉の著作より。摂障害と醜形恐怖の比較。ちなみに『青年期―精神病理学から (中公新書 (463))』ではアパシー(男)と拒症(女)の比較が載っている。 青年の自立と個性化の第云ステップは性的成熟に伴って生じる身体の変化に自分がどう対処するかである。次のような少女はその点をわれわれによく見せてくれる。思春期やせ症とか神経性欲欠乏症といわれる場合である。 それまでどちらかというと世話をやかすことの少なかった少女が十四、五歳ころから情緒面で少し不安定になるのと相前後して、急に事を少なくし、やせようと努力しはじめる。ふつうこういう意志的努力はそう長つづきしないものだが、彼女らの場合、涙ぐ

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    yugui 2006/09/26
  • 斎藤環「ひきこもり」救出マニュアル - 井出草平の研究ノート

    ひきこもり」救出マニュアル 作者: 斎藤環出版社/メーカー: PHP研究所発売日: 2002/06メディア: 単行購入: 14人 クリック: 112回この商品を含むブログ (36件) を見る わけあって、斎藤環マニュアルの読み直し。 最近の傾向として、ひきこもり状態にアルコール依存、ギャンブル依存などの症状が合併するケースが増えてきているように思います。ですからもちろん、まったくの別物ということはできません。 親御さんの対応面でも、ひきこもりケースと共通する点が多いと思います。(194頁) 「ひきこもり」が「依存症」を引き起こすことがあるという記述。 第一が「治療」です。第二コースは、ご人が成人している場合、一切の援助をやめて家から放り出す。第三コースは、現状肯定です。つまり「あなたはもう、このまま一生ひきこもっていてくれていい。ただ生きていてくれるだけでいい」という態度です。 3つ

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    yugui 2006/09/22
  • 大澤真幸「オタクという謎」 - 井出草平の研究ノート

    大澤真幸「オタクという謎」, 『フォーラム現代社会学』第5号 2006 関西社会学会の会報誌。送ってきたので読んでみた。 1年前に生でも聞いたが、非常に面白い。 同じことは、後年のオタクたちにも妥当するのではないだろうか。オタクたちは、常に、ごく些細な、極端にローカルで部分的な何かに、情熱を差し向ける。だが、その一小部分に、その断片に、普遍的な世界が圧縮され、写像されているのである。 ガンダムであったり鉄道などのものに「世界」を見ているのだと大澤は言う。 こうした事実から、推論しうる仮説は、こうである。来、異質な他者たちを含む普遍的な社会空間を見通しうる超越的な視点の座が希求されていたのである。そうした視点の座が、今日では、同質的な他者たちのみが参加する、排他性の強い−しばしばサイバースペース上で展開する−共同性へと投射されているのではないか。つまり、社会性に関しても、普遍性が特殊性へと

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    yugui 2006/06/28
  • Gender-free Language - 井出草平の研究ノート

    「医者」という主語なり目的語なりを代名詞のheとかhimとかでうけてしまいがちだが、医者が男だと決めてかかっているよ、ということで、性別に関わらないような代名詞を使いましょうという話。タイトルをGender-free Languageにしたが、Gender-Neutral Languageという表記を使うのが一般的だろう。 Biased Language Studying the techniques by which a celebrated writer achieved his success can stimulate any writer faced with similar problems. Gender-free Language Studying the techniques by which celebrated writers achieved their succe

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  • あくまでも「仮定」の話ですから - 井出草平の研究ノート

    このへんとかこのへんとかこのへんを読んで一つ勉強になった。 仮言命題というのは、仮定を置いて論理を展開するのである。それが「仮定」の話であるのに、その事実性を云々するのは、論理的な的はずれではないのか。 http://d.hatena.ne.jp/khideaki/20060521/1148221038 「数学屋のメガネのkhideakiさんの言うことはすべて間違っている」と仮定してみる。その仮定に基づき「間違ったことを、さも小難しい用語を並び立てて正しいそうに言っている数学屋のメガネのkhideakiさんはバカにちがいない」と判断する。 こんなことを言うと「バカとは何だ!」「名誉毀損だ!」と怒られるかもしれない。大変だ! でも、大丈夫! こう言えばいいんだ。 「「仮定」の話であるのに、その事実性を云々するのは、論理的な的はずれ」 「仮言命題の扱いに対しては、論理に慣れていない人には難しい

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  • 岩橋和彦「精神科医療サービスを上手に受ける方法」 - 井出草平の研究ノート

    精神科医療サービスを上手に受ける方法―心の問題で困ったときに 作者: 岩橋和彦出版社/メーカー: 法研発売日: 2006/02メディア: 単行 クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る ぱらぱらと読む。 前半が病態別の記述。後半が医療制度などの解説になっている。 ネットで手に入れられる情報ばかりだろうが、1冊にまとまってると、何かと使い勝手が良い。(ネットを使わない人に説明する時とか) 「ひきこもり」や「摂障害」についての記述も有り。記述は正確だと思う。 「ひきこもり」についてはこんな記述もあった。 この特集では、親子の粋が実は当の引きこもっていた息子にも重荷となっていて、両親と息子それぞれがその終にしばられて、なかなかリセットできなかったことが、引きこもりが延々と続いた原因のひとつではなかったかという論調で締めくくっているように思いました。私がこの記事を読んで心に思った

    岩橋和彦「精神科医療サービスを上手に受ける方法」 - 井出草平の研究ノート
  • 無茶喰い障害(Binge-eating disorder) - 井出草平の研究ノート

    無茶喰い障害(Binge-eating disorder)DSM-IIIからDSM-IVの改訂に当たって導入された概念。加えられたのは、307. 50「特定不能の摂障害」(Eating Disorder Not Otherwise Specified)の項目である。 無茶喰い障害:無茶喰いのエピソードが繰り返すが,神経性大症に特徴的な不適切な代償行動の定期的な使用はない(研究用基準案は728頁参照). (DSM-IV) Binge-eating disorder: recurrent episodes of binge eating in the absence of the regular use of inappropriate compensatory behaviors characteristic of Bulimia Nervosa (see p. 729 for sugg

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    yugui 2006/05/17
  • モース『贈与論』 - 井出草平の研究ノート

    社会学と人類学 (1) 作者: M.モース,有地亨出版社/メーカー: 弘文堂発売日: 1973/01メディア: 単行 クリック: 14回この商品を含むブログ (26件) を見る 復刊記念として再読。2部「贈与論」のみ。 すごすぎ。他の社会学文献より頭一つほどぬきんでてる。 今回気になったのは、次のような注の一文。 注16 マセットのハイダ族の神話(⑯四三番)は、ポトラッチを十分にしなかった老酋長の説話を伝えている.すなわち、他の者たちは、かれをもはや招待しなくなり、ために、かれは死亡する。かれの甥たちがかれの像を作り、かれの名前で一〇回もの饗宴を行なったので、かれは生き返る。マセットの他の神括(同書七二七頁)の中で、精霊がある酋長にたいしてつぎのように言う。『なんじの財産は多すぎるようだ.ポトラッチをしなければならぬわい』(ワル(wal)は分配。ポトラッチを指すワルガル(walgal)と

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    yugui 2006/05/07
    復刊したんだ? おさえねば。
  • 外こもり - 井出草平の研究ノート

    【ファンキー通信】外国から帰らない若者たち・・・その名も「外こもり」 http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__1754057/detail via 上山和樹 「外こもり」とは「日で日雇いバイトなどをして資金を調達し、物価の安い途上国へと飛んで自由気ままな生活を送る。そして、資金が底を尽くと再び日へと舞い戻り、資金調達のためにバイトに明け暮れる」という人々のことを指しているらしい。 「同じだと思いますよ。両者とも、こもってしまう発端は深刻な厭世感からきているのだと思います。“社会に入っていけない”“自分の存在が許されていない”・・・そう感じたときに、ある者は家に閉じこもり、ある者は日を出ていこうとする。ただそれだけの違いではないでしょうか」(ひきこもり支援団体・関係者) 「ただそれだけの違い」って・・・ ひきこもり=お気楽な暮らし理解の

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    yugui 2006/03/10
  • 表象される幼少児嗜好 - 井出草平の研究ノート

    秋山高範『表象される幼少児嗜好――雑誌記事言説の検討を中心に』 2004年度大阪府立大学に卒業論文として出されたもの。卒論として出されているが、「卒論としては」という冠は不要に、論文として良くできている。 内容は「幼少児嗜好(ロリコン)」についての雑誌記事を丹念に追っていくもの。1930年代から現代に至るまでのロリコン言説を整理し、流れとして提示している。 要旨 1930 年代から1980 年代にかけては、幼小児嗜好の人間は「変質者」と呼ばれ、精神薄弱者が主であると考えられていた。 しかし70 年代にはまじめなタイプの人間も変質者になる(中略)変質者が精神薄弱者からまじめタイプの人間に変わってきたとの認識は、80 年代のロリコンブーム(中略)とのギャップを埋めることになっている。 80 年代になると(中略)学校の成績がよい若者が大きく取り上げられることになったのだ。ロリコン人間の若者が発生

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    yugui 2006/02/16
    ひきこもり言説研究って無いのか……。愕然。
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