2007年の調査では,中堅・中小企業における基幹系システムの導入率は,「生産管理」を除いて8割を超す結果となった。基幹系システムには,「財務会計」「人事・給与管理」「販売・在庫管理」「生産管理」が含まれるが,中でも「財務会計」の導入率が最も高く,IT投資優先度は非常に高い。この傾向はかつてのオフコン時代とほぼ変わりなく,PCサーバーを使った現在の基幹系システムにも引き継がれている。 基幹系システムの導入がほぼ一巡した状況で,IT投資の次の段階として「ERP(統合基幹業務システム)パッケージ」の導入を見据える中堅・中小企業が増加する動きも確認されている。 導入率8割を超える「財務会計」「人事・給与管理」 早速,図1で中堅・中小企業における2007年の基幹系システム導入状況を見ていきたい。それによると,最も導入率が高いのが「財務会計」で89.4%(前年比+1.4ポイント),次いで「人事・給与」
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