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ブックマーク / totodaisuke.weblogs.jp (11)

  • はてなーの批判精神が日本のメディアを変える

    留学中、企業倫理の授業でこんなひとコマがあった。舞台はインドにあるナイキかどこかの下請け工場。多数の児童を雀の涙のような賃金で働かせている映像を見せられた。アメリカ人はこの映像に涙し、「ひどい!児童労働を行っている工場は、供給先として絶対に許してはいけない」と、得意の正義感を持ち出す。そうだそうだ。世界の市民に自由を! これに対して、インド人のクラスメイトの女性が、冷静に反論した。 「あなたたちは、実態を分かっていない。あの子たちは、工場で働かせてもらえているだけ幸せ。この仕事が無くなったら、彼女のたちの両親は、きっと彼女たちは売春か何かに出すでしょう。悲しいけど、それがインド社会の実態。 あなたたちアメリカ人の問題は、実態を知ろうとする努力をしないまま、こうやって自分勝手な正義を押し付けようとすることだ。私たちは悲しい現実を受け入れつつ、少しずつ、自分たちができる形で社会を直そうとしてい

  • 生命保険 立ち上げ日誌: 気鋭のベンチャー経営者たちに学ぶプレゼン術

    Infinity Ventures Summit の目玉企画が、10~15社のベンチャーが新商品・サービスを6分で発表する、Launch Padという企画。先ほど終わったのだが、15社もの6分プレゼンを立て続けてに聞いていて、「心を打つプレゼン術」のツボが少し整理できたので、ここで共有。プレゼンを聞きながらこのメモを書いていたので、気分はジャーナリストっぽいブロガー。 1.  サビ、クライマックスから入れ たとえば映画であれば、オープニングにまず、盛り上がる「ツカミ」のシーンをもってくる。そこでいったん観客を引き込んでから、「話は10年さかのぼって」と、ペースがゆっくりのシーンに戻っていく。 楽曲をCMに使う場合であれば、必ず「サビ」の部分を使う。HBSの授業も、第一回は教授の自己紹介もコース概要の説明もなく、まずいきなりケーススタディに飛び込んだ。しかも、コース全体を通じてもっとも面白く

  • みんなと一緒じゃなくちゃ嫌だ

    大手保険代理店の社長が来社。意見交換していた中で印象的だったのが、インターネット経由の情報収集・比較検討・申込みが急速に増えている中、より多くの人が「どれが売れていますか」「他の人はどんなの買ってるんですか」と質問をし、ランキング上位の商品に人気が集中しているという傾向。 来、豊富な情報が手に入ることで、型どおりではなく自分の好みに合った商品を選べるようになるのがインターネットの特徴だ。いわゆるロングテール。しかし、業界有数の規模であるこの方の話によれば、最近はこれに逆行する現象が進んでいるとのこと。 このようなことが起こっている背景にはもちろん、生命保険の商品選びが複雑であり(ボクはそうは思わないのだが、少なくともそう信じられており)、顧客が自ら自信を持って商品を選ぶことが容易でないという業態の特性もあろう。 しかしこれに加えて、いわゆる「横並び」意識が日人の特質であるということを、

  • 誇りをもてないものは売れない

    毎週の社内定例勉強会。今日は某雑誌が風景を撮りたいとのことで、カメラも入ったため社内はプチ盛り上がり。担当講師は8月入社のK。某出版社で凄腕編集者として、何もの大ヒット作をプロデュースした逸材。担当したは総計300万部くらい売れている。今度は、300万人に保険を入ってもらえるよう頑張ってくれるかなぁ。 勉強会では出版社時代の話をしてくれたのだが、最後の「教訓」というところが、心に残った: ・ 「失敗から学ぶ」 大ヒットするには無数のパターンがあり、予想することもできない。しかし、失敗にはパターンがあり、学ぶことで避けることができる。成功に浮かれるのではなく、失敗から確実に学べ。 ・ 「あきらめたら、そこで終わり」 発売して何週間か経つと、もうやれることはやった、ダメかな~、とあきらめてしまいがち。しかし、あきらめてしまったら、そこで勝負がついてしまう。大切なのは、そこからの頑張り。見切

  • 予定を公開する

  • 世界を壊す金融資本主義

    今日も元気に6時半に自転車で出社。途中、新宿御苑で24時間営業をしているフレッシュネスバーガーを発見したのが、今日の収穫か。午後、重い物を乗せて走ってたら、ブレーキを壊しちゃった。困ったなぁと思っていたら、ご近所の新宿大京町に出張自転車修理サービスがあるとのこと。感激!夕方に来てもらって、直してもらいました。 夜は、元日銀幹部の方と会。順不同で興味深い話題を: 「忙しいから新規事業に着手できない」という企業の言い訳をたまに聞くが、忙しいときほど目の前の業務をルーティンでこなすべきであり、忙しいときほど、経営者はより遠く将来を見て意思決定するべきではないか これだけ変化のスピードが早くなった世の中では、新規事業なんてどうなるか分からない。大事なのは、大きなスジを見誤らないことと、変化に柔軟に適合していくことだ サルコジの仏大統領当選は世界中に「あのフランスですら規制緩和だ」という波を作り、

  • 三角合併解禁に反対。

    暖かくなったと思ったら、急に冷え込んだりと、不安定な天候が続いていましたが、今日からようやく春らしくなっていくのだろうか。朝、駅までの自転車通勤が心地よくなってきた。 そんな金曜の午後に相応しい話題かは自信がないものの、今日は「三角合併解禁に反対」とあえて主張してみたい。大まかに言うと、議論の対立構図は ・ 「経済・金融通の人は、企業経営者に規律を迫る効果に着目して解禁に賛成」 ・ 「怠慢で保身に走る企業経営者・経団連は解禁に抵抗 というような印象を受けている。僕は(まだ)保身に走る企業経営者にはなれていないのだが、ここではあえて解禁に反対してみたい。 理由は、以下のような保護主義的観点から: これまで時価総額を高める経営をしてきて来なかった日企業は、結果的に米国の類似企業と相対的に時価総額が低い。これをキャッチアップして、米国水準に合わせて行くには時間がかかる。 にも関わらず、すぐに株

  • 会社なんて勝手だ。

    「会社のため」と「自分のため」をホンキで天秤にかけなきゃならない場面では、絶対に「自分のため」を譲ってはいけないよ、と痛感した私の原体験を二つほど。 コンサルティング会社で働いていた頃、総合商社に勤める親友を引き抜いた。ちょうどゴールデンウィーク前に前職を離れることになっていたので、久しぶりに休みをとって奥さんを旅行に連れて行きたいと話していた。新天地での挑戦は連休明けから、ということで。 すると、会社の人事から、「貴方に入ってもらおうと思っていた自動車メーカーのプロジェクトがもうすぐ始まる。だから、連休明けスタートでは困る。連休直前から出社して欲しい」。彼は泣く泣く、予定していた奥さんとの旅行をキャンセル。しかし、いざ出社してみると、このプロジェクトは顧客の都合でキャンセルされていた。彼は連休の間の5月1日、2日を、オフィスでやることもなく座っていたという。 同じく、コンサルティング会社

  • 本当のおカネ・リテラシー

    梅田さんのブログで紹介されていた、「お金のリテラシー」に関するエントリーを読んで、例えば自分の子どもたちに教えたい、当のファイナンシャル・リテラシーとは何か、考えてみた。 上のエントリーでは「資を提供したら増えて帰ってくる」、「資を借りたら幾ばくかの金利を払わなければならない」なる資主義の基原則が述べられている。 しかし、金融業界に身をおくものとして、僕は「お金のリテラシー」の質は資コストでも割引現在価値でもポートフォリオ理論でもなく、もっともっとシンプルなものであると思う。以下、考えた「5つのルール」: ルール#1:お金については、管理や理解に時間と労力を使うかどうかによって、最終的に手元に残るお金は大きくかわる。だから、さぼらずにまずは努力をしてみよう。 お金と向かい合うのは何かと面倒だから、できたら考えたくもない。でもその結果、不要なものにお金を払い続けたり、世の中にも

    yukio2005
    yukio2005 2007/04/06
    いたずらに複雑なものは、たいてい消費者から不必要なマージンを抜くために設計されているだけ
  • 制約を取っ払って考えよ

    HBSで学んだ「アントレプレナーシップ」の定義は、 pursuit of opportunity beyond resource currently controlled つまり、いま手元にあるリソース(ヒト、カネ、モノ)に縛られることなく、ひたすら オポチュニティ=事業機会 から考えて、それに向かって必要なリソースを集めていく、という考え方をするもの。 ベンチャーの事業計画を考えようとすると、ついつい自分が持っているものに制約されがちだが、それを一切取っ払って、ゼロベースで考える(つまり、「いくらカネを使ってもいいし、どんなヒト・モノも連れてこれるとして、何が作れるか!」という出発点で考えること)ことで初めて、当に大きなオポチュニティを追求することができるし、大きな事業が作れるのではないか。 今回の我々の会社も、まず「世の中に新しい生命保険会社が必要とされているのではないか」という事業

  • 書評を書いてみた

    友人の依頼で、ビジネスマン向けのメルマガに書評を書きました(の宣伝を最後にさせてもらう代わりに)。かなり長いのですが、転載します: メルマガ「クリエイジ」第127号 2006年12月18日 目次 1.ビジネス書「マーケティング」書評 2.人生で感銘を受けた [編集後記] 1.ビジネス書「マーケティング」書評 岩瀬大輔 ○「すべては消費者のために。-P&Gで学んだこと」和田浩子著 トランスワールドジャパン社 2006年7月 http://www.creage.ne.jp/app/BookDetail?isbn=4925112775 最高のビジネス教育は、理論やフレームワークを整然と並べた教科書を読むことではなく、生身の当事者が複雑に入り組んだ現実に直面し、悩みながら困難を乗り越えていった体験を共有することによってこそ得られる。ケーススタディを教授法とするハーバードビジネススクールでの2年

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