Cnetによると、 今は全世界的に「コンテンツの『つまみ食い』現象」が進んでいて、 重厚壮大なものよりも、 ミニゲームや1曲ごとの購入や短いニュースや短いメールといった、 手軽で短時間に消費できるものに需要が集中しているそうですね。 というコラムを読んでいて、 ふと、村上春樹のこんな言葉を思い出しました。 小説の本当の意味とメリットは、むしろその対応性の遅さと、情報量の少なさと、手工業的しんどさ(あるいはつたない個人的営為)にあると思うのです。 小説以外のメディアが小説を超えているように見えるのは、それらのメディアの提供する情報の総量が、圧倒的に小説を超えているからじゃないかと僕は思っています。それから伝達のスピードが、小説なんかに比べたら、もうとんでもなく早いですね。おまけにそれらのメディアの多くは、小説というファンクションをも、自己のファンクションの一部としてどん欲に呑み込んでしまおう
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