ローマ(CNN) イタリアの裁判所が強姦(ごうかん)事件の被告2人に対し、被害女性は外見が余りに「男っぽすぎ」だったなどとして無罪判決を言い渡していたことが明らかになり、反発を招いている。裁判所の前では今週、数百人が抗議を展開した。 2016年の一審判決では、15年に中部アンコーナで女性を強姦したとして、ペルー人の男2人に有罪判決を言い渡した。被害女性は当時20歳で、ペルー出身だった。 しかし、アンコーナの控訴裁判所は有罪判決を破棄。女性判事3人は、被害女性の説明は信頼性に欠けるとの判断を示した。被害女性の弁護士によると、この判断の理由は「女性があまりに男性的すぎて(男らは)魅力的とは感じていなかった」というものだった。 判事はまた、被告の1人が女性の電話番号を「バイキング」という名前で登録していたことに言及。さらに、事件当日のイベントを企画したのは女性だった可能性も排除できないとした。