なにも考えずにワードローブを選ぶ。気軽な「ジーンズ×Tシャツ」スタイルになりがちなのは、筆者だけではないだろう。ただ、これを“ただなんとなく”着てしまうと、Tシャツやジーンズの裾周りが野暮ったく見え、遅れてきたアメカジオヤジ感が出てしまうかもしれない。 そこで、「ジーンズ×Tシャツ」の気軽さは残しつつ、裾の処理のアレンジだけすればシンプルにこなれるよ!というのが、今回の『ヴィンテージジーンズ直して委員会』の提案である。 大胆素敵なロールアップ法野暮ったさを打ち消すため、ひとつ知っておいて損ではないのが、ダブルターンアップというロールアップ法。この裾まくり技は、カウボーイが灰皿代わりに裾を利用するために考案したと言われている。乾いた荒野にタバコをポイ捨てして火災が発生……なんてのを防ぐためか、かつての荒野のガンマンたちは頑丈なジーンズの裾でグリグリ火消しを行なっていたそうだ。そんな物語のある