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ブックマーク / rollingstonejapan.com (31)

  • ミシェル・ンデゲオチェロの創作論 ジャズとSF、黒人奴隷の記憶をつなぐ「自分だけの神話」 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

    ミシェル・ンデゲオチェロ(Meshell Ndegeocello)の『The Ominichord Real Book』は2023年を代表するアルバムになったのと同時に、長いキャリアの中で数多くの傑作を発表してきたミシェルにとっての新たな代表作にもなった。 ジャズの名門ブルーノートからリリースされた同作には数多くのジャズミュージシャンが参加し、素晴らしい演奏を聴かせている。だが、このアルバムの凄さはそれだけではない。ミシェルはここに収められた曲に様々な文脈を込めている。それは曲名や歌詞、サウンドに様々な形で埋め込まれている。宇宙観や死生観を含めて、ミシェルの哲学のようなものが詰まっているとも言えそうなくらい壮大なものだ。 近年、両親を亡くしたことをきっかけにミシェルはアフリカアメリカ人としての自身と祖先への思いを強めていた。そんな思考を、彼女は音楽による壮大な物語の制作に向かわせた。そし

    ミシェル・ンデゲオチェロの創作論 ジャズとSF、黒人奴隷の記憶をつなぐ「自分だけの神話」 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
    yyamano
    yyamano 2024/01/17
  • ジョン・バティステが語るワールドミュージックの再定義、多様な音楽文化をつなぐ秘訣 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

    ディズニー/ピクサー映画『ソウルフル・ワールド』劇中曲の「It’s All Right」でアカデミー作曲賞を獲得し、2021年のアルバム『WE ARE』で最優秀アルバム賞を含むグラミー5冠を達成。ジョン・バティステ(Jon Batiste)がジャズ・ピアニストとしてキャリアを出発させた頃を思うと、遠くまで来たものだなと思う。『WE ARE』では故郷ニューオーリンズの伝統的なジャズからヒップホップまで縦断しながら、懐かしくも新しいポップ・アルバムとしてまとめあげる手腕に驚かされたが、最新アルバム『World Music Radio』ではさらなるサプライズが待っていた。 先行シングル「Be Who You Are (Real Magic)」ではミュージカル・ユースによるUKレゲエの名曲「Pass The Dutchie」を引用した楽曲に、ラッパーのJ.I.D、韓国のNewJeans、コロンビア

    ジョン・バティステが語るワールドミュージックの再定義、多様な音楽文化をつなぐ秘訣 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
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    yyamano 2023/09/14
  • ケレラがR&B傑作『RAVEN』で達成した、遊泳するアンビエントと攻撃的なビートの共存 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

    2013年のミックステープ『Cut 4 Me』、2017年のデビューアルバム『Take Me Apart』で音楽シーンに衝撃を与えたケレラ(Kelela)が、名門Warpより最新アルバム『RAVEN』をリリースした。すでに主要メディアでは称賛の嵐、「早くも2023年の年間ベスト確定!」との声も聞こえてくる今作。オルタナティブR&Bの申し子による新境地を、文筆家/ライターのつやちゃんに解説してもらった。 「水の神秘性」とアンビエント 「自分でも、歌詞を書いたあとにそれに気づいたの。多分、洗礼だったり再生を意味するのかな。滝の水の下で洗い流され、よみがえりを感じるような」 あなたにとって「水」とは?という質問に対し、ケレラはそう答えている。アートワークから曲のタイトル、サンプリング音、リリックに至るまで、水の持つ不思議さに憑りつかれている作は、ケレラがこれまでも持ち合わせてきたアブストラクト

    ケレラがR&B傑作『RAVEN』で達成した、遊泳するアンビエントと攻撃的なビートの共存 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
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    yyamano 2023/04/28
  • ビヨンセ『RENAISSANCE』全曲解説 開放感に満ちたニューアルバム最速レビュー | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

    ビヨンセ(Beyoncé)6年ぶり、7作目のアルバム『RENAISSANCE|ルネッサンス』が遂に解禁。7月29日(金)からストリーミングがスタート。さっそく聴いてみた。 6月に先行リリースされたシングル「BREAK MY SOUL」を耳にして、「あれ? ここ数年のビヨンセとかなり違ってる」と感じた人は多いだろう。クラシックな4つ打ちハウスビートに乗せて、「怒りも、心も、仕事も解放……全部忘れちゃえ!」というメッセージが歌われていて、開放感がハンパないのだ。どうやらニューアルバムは、ミラーボールが煌めくダンスフロア向けの作品になりそう、と予想していたら、実際のところ、その予想はまったく的外れではなかったのだけれど、聴き進んでいくうちに、意外なテーマというのも見えてくる。豪華ゲストやスタッフを紹介しつつ、各曲を順に追ってまいりましょう。 1. I’M THAT GIRL|アイム・ザット・ガー

    ビヨンセ『RENAISSANCE』全曲解説 開放感に満ちたニューアルバム最速レビュー | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
    yyamano
    yyamano 2023/01/20
    “Moi Renee「Miss Honey」”
  • ルイス・コールが明かす、超人ミュージシャンが「理想のサウンド」を生み出すための闘い | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

    ルイス・コール(Louis Cole)の音楽は、ノウワー(Knower)での活動がメインだった初期からポップで尖っていて、日でも一部で話題となった2013年のソロ作『Album 2』の頃から、奇妙なのにキャッチ―な作風はずっと一貫している。Brainfeederと契約した2018年の前作『TIME』でいくらか洗練されたが、エキセントリックな奇才という印象は今も変わらない。 彼の音楽がここまでの影響力をもつようになるとは正直思わなかったが、例えばドミ&JD・ベックの話題となったデビューアルバム『NOT TiGHT』は、明らかに「ルイス・コール(とサンダーキャット)以降)」を感じさせるものだ。ここ日でも、多くのミュージシャンがルイスに賛辞を送っている。そういう意味でも、次の一手には大きな注目が集まっていた。 最新作『Quality Over Opinion』は、肩の力が抜けた素晴らしいアル

    ルイス・コールが明かす、超人ミュージシャンが「理想のサウンド」を生み出すための闘い | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
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    yyamano 2022/10/25
  • ドラムンベース人気再燃の理由とは? DJカルチャーの変容と女性たちの活躍 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

    ドラムンベースのリバイバルが加速中。UK発ダンスミュージックの復活が象徴する、音楽とナイトライフにおける新たなアティテュードとは? 一部の熱狂的ファンの存在にも関わらず、アメリカでは長い間ドラムンベースがコアなエレクトロニックミュージックとして見なされており、ポップとの接点は皆無だった。だが過去数年の間に、同ジャンルはアメリカのみならず世界中で一気に注目を集めるようになった。アダム・Fのドラムンベースクラシック「Circles」をサンプリングした「Breal It Off」がヴァイラルヒットした英国のピンクパンサレス(PinkPantheress)や、アッパーかつセクシーなD&Bシングル「soft spot」がSpotifyで1200万回以上再生されているpiri等のアーティストが世に知られるきっかけを作ったTikTokが、同ジャンルのリバイバルに大きく貢献したことは疑いない。 しかし、そ

    ドラムンベース人気再燃の理由とは? DJカルチャーの変容と女性たちの活躍 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
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    yyamano 2022/07/22
  • 米でCD売上が17年ぶりに増加、CDの長所を考えてみた | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

    コンパクトディスク(CD)にはアナログ盤のようなロマンもMP3のような利便性もないが、今でも音楽に没頭するには理想的なフォーマットらしい。 【動画を見る】90年代ベストソング50選プレイリスト+まとめ動画 2021年、アメリカでCDの売上が17年ぶりに増加した。これはアデルによるところが大きい。彼女のニューアルバムは89万8000枚のCDセールスを記録。最後にCDがこれほど売れたのは、アッシャーやアシュリー・シンプソン、フーバスタンクが活躍していた時代だった。現在の稼ぎ頭はアデル、BTS、テイラー・スウィフト。アナログ盤のブームが象徴するように、全体的に物理的メディアが復活しているというのもある。かつて「完璧なサウンドを永遠に聴ける」ことを保証したガジェットに、音楽ファンが再び傾倒しているのはなぜだろう? CDはロマンとは一切無縁だった――すべては機能。アナログ盤ほど色気はないし、クールで

    米でCD売上が17年ぶりに増加、CDの長所を考えてみた | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
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    yyamano 2022/01/28
  • リトル・シムズ、年間ベストを席巻した「2021年の最高傑作」を2つの視点から考察 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

    昨年、海外音楽メディアや批評家筋から最も賞賛を集めたアルバムは、英ロンドンのラッパー、リトル・シムズ(Little Simz)の通算4作目『Sometimes I Might Be Introvert』で間違いないだろう。世界の各種年間ベスト・チャートを数値化し総合ランキングにまとめている「metacritic」や「AOTY」でも堂々の1位。なぜ同作はそこまで高く評価されているのか? 音楽評論家の高橋健太郎と、1月28日に単著『わたしはラップをやることに決めた フィメールラッパー批評原論』を刊行するつやちゃんのクロスレビューをお届けする。 1. 自身の中にある英国的なものと向き合うために 高橋健太郎 リトル・シムズの『Sometimes I Might Be Introvert』。実を言うと、僕はちょっと出遅れちゃったんですよね。原因はイントロダクション。アーミーっぽいマーチング・ドラム

    リトル・シムズ、年間ベストを席巻した「2021年の最高傑作」を2つの視点から考察 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
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    yyamano 2022/01/19
  • 80年代のUK音楽シーン最先端を目撃した、日本人フォトジャーナリストの知られざる物語 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

    ニュー・エイジ・ステッパーズ、エイドリアン・シャーウッドとアリ・アップ(Photo by Kishi Yamamoto) 2021年3月、ジャイルス・ピーターソンとブルーイのプロジェクト「STR4TA」(ストラータ)がアルバム『Aspects』を発表したのをきっかけに、イギリスで70年代末〜80年代初頭に起こったブリットファンクの再評価が進んだ。そのタイミングで僕が行った両者へのインタビューにも多くの反響があった。個人的にも数年前からUK音楽史のリサーチを進めており、その流れでブリットファンクやその周辺の音楽への関心を深めていたので、ジャイルスとブルーイにいろんな疑問をぶつけることができたのは大きな収穫だった。 【画像を見る】日人フォトジャーナリスト、キシ・ヤマモトが捉えた80年代UKの貴重写真 それらの対話を経て、僕は二人から得た情報も踏まえつつ、UKの音楽について引き続き調べていた。

    80年代のUK音楽シーン最先端を目撃した、日本人フォトジャーナリストの知られざる物語 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
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    yyamano 2021/12/31
  • Park Hye Jinから辿る韓国シーン最前線 K-POP隆盛の裏で何が起こっている? | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

    Park Hye Jin(パク・へジン、박혜진)のデビュー・アルバム『Before I Die』が話題となっている。韓国といえばK-POPだが、オルタナティブな音楽シーンも面白い。そのなかでも国際的な注目を集め、独自のポジションを築いてきた彼女の魅力とは? ソウルと東京を行き来するイベントオーガナイザーで、韓国インディーシーンに精通している内畑美里に解説してもらった。 韓国アンダーグラウンド・シーンの活況 世界中を虜にしているBTS。彼らは9月23日、国連総会で3度目のスピーチを行い、9月30日にはコールドプレイとのコラボ楽曲「My Universe」を公開。コロナ禍においてもホットな話題を、常に我々リスナーに提供し続けてくれている。 2019年、BLACKPINKはアメリカのコーチェラ・フェスに、K-POPアーティストとして初出演を果たし、ラインナップ発表時は日でも大きな話題となった。

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    yyamano 2021/10/10
  • スクエアプッシャーの超ベーシスト論 ジャコからメタリカまで影響源も大いに語る | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

    スクエアプッシャーことトム・ジェンキンソンのデビュー作『Feed Me Weird Things』がリリース25周年を迎えた。1996年にエイフェックス・ツインことリチャード・D・ジェイムスによるレーベル、Rephlexよりリリースされた作は革新的だった。高速で複雑なドラムンベースのビートに耳を奪われるが、そこに生演奏のエレクトリック・ベースを併せたサウンドは今でも唯一無二だ。 ここでのトム・ジェンキンソン自身のベーシストとしての存在感はすさまじいものがある。単純にテクニックが尋常ではないのだ。それがビートとオーガニックに組み合わされている。スクエアプッシャーの作品を改めて聴き直してみると、ループのビートの上で即興演奏しているレイヤー的な作りではなく、それぞれの楽器が有機的に絡み合っていて、セッション的な作りになっている。恐ろしいことにそれはデビュー作の時点で完成されていた。今から25年

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    yyamano 2021/06/12
  • ジャイルス・ピーターソンが語る、ブリット・ファンクとUK音楽史のミッシングリンク | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

    80年代のジャズ・ダンスのムーブメントから、90年代のアシッド・ジャズを経て、現在も世界で最も大きな影響力を持つDJであり続けているジャイルス・ピーターソン。彼は90年代、自身のレーベル「トーキン・ラウド」からデビューさせたインコグニートを率いるブルーイと、コロナ禍に突如、STR4TA(ストラータ)というプロジェクトを立ち上げ、1stアルバム『Aspects』を先ごろリリースした。 【プレイリスト】柳樂光隆が記事のために選曲「Another History of British Music 1970-90」 同作はジャイルスが若き日に熱中した80年代のイギリスのムーブメント「ブリット・ファンク」を蘇らせたサウンドにも驚いたが、もう一つ気になったのはジャイルスが自宅でDJをして、それを海賊ラジオで放送する様子をもとにしたアートワークだった。 ちなみに、STR4TAがアルバムに先駆けて発表し

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    yyamano 2021/04/23
  • トム・モレロ、エディ・ヴァン・ヘイレンを追悼「俺たちの世代におけるモーツァルト」
 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

    トム・モレロとエディ・ヴァン・ヘイレン(Photo by Amy Harris/Invision/AP; Marc S Canter/Michael Ochs Archives/Getty Images) 追悼エディ・ヴァン・ヘイレン。レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリスト、トム・モレロは高校時代に初めて聴いて以来、ヴァン・ヘイレンを最大の影響力の一つと公言してきた。「もし宇宙人が降りてきて、地球の運命を決めるためにバンド同士の戦いを挑んできたとしたら、初期のヴァン・ヘイレンをチャンピオンに推すと思うよ」とモレロは2013年に語っている。故エディ・ヴァン・ヘイレンのプレイから学んだこと、ヴァン・ヘイレンのライブを初めて見た時の衝撃、そして息子とバンドの音楽を共有した時の感動的なエピソードについて語ってくれた。 ●【動画を見る】トム・モレロによるヴァン・ヘイレン「ジャンプ」のカバー

    トム・モレロ、エディ・ヴァン・ヘイレンを追悼「俺たちの世代におけるモーツァルト」
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    yyamano 2020/10/07
  • 「セックス・マシーン」誕生50周年 ブーツィー・コリンズが明かすJBファンクの真髄 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

    1970年7月にシングルとして発表された「セックス・マシーン」は、ジェームス・ブラウンの新たな黄金時代の幕開けを飾った。当事者の一人であるブーツィー・コリンズが、ソウルのゴッドファーザーと作り上げた金字塔を振り返る。 いきなり訪れた「超次元の体験」 ジェームス・ブラウンはバスには乗らなかった。彼の移動手段はプライベートジェットだったからだ。それだけに、1970年の春にナッシュビルで行われたライブの後、ソウル・ブラザー・ナンバー・ワンことブラウンが、その右腕であるオルガン奏者のボビー・バードと一緒に、彼の新たなバックバンドのツアーバスに入ってきた時、現場にいた誰もが思わず身を固くした。 「まるで『トワイライト・ゾーン』のワンシーンだった。何かのドッキリかと思ったくらいさ」ベーシストのブーツィー・コリンズは笑ってそう話す。その数カ月前、ブラウンのバックバンドのメンバー全員がブラウンに反旗を翻し

    「セックス・マシーン」誕生50周年 ブーツィー・コリンズが明かすJBファンクの真髄 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
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    yyamano 2020/08/08
  • 小西康陽が語る、自分の曲を自分で歌う意味「OKと思えるのに40年かかった」 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

    小西康陽によるソロ・プロジェクト「PIZZICATO ONE」のニューアルバム『前夜 ピチカート・ワン・イン・パースン』がリリースされた。作は2019年10月のビルボードライヴにおけるワンマンライヴの模様を収録したもので、ヴィブラフォン/ギター/ピアノ/ベース/ドラムスという編成をバックに、小西は楽器を一切弾かずヴォーカルに専念。1988年~2018年の30年間で発表してきたオリジナル曲を、初めて自身の歌声で披露している。その背景を探るべく、旧知の間柄である音楽評論家の高橋健太郎がインタビュー。 2015年のPIZZICATO ONEのアルバム『わたくしの二十世紀』に収録された「ゴンドラの歌」を聴いた時から、小西康陽は遠からず、全曲、自分でヴォーカルを取るアルバムを作るのではないかと思っていた。なぜなら、それは確実に、彼がまだやり残していることに思えたからだ。だが、それがライヴ・アルバム

    小西康陽が語る、自分の曲を自分で歌う意味「OKと思えるのに40年かかった」 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
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    yyamano 2020/06/28
  • 腰パンとレイドバックと奴隷船 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

    文に何度も「ダルい」と書いたことだし、レイドバック・キング、ダル・ジョーンズの演奏風景。最近はジャック・ホワイトのドラマーとして有名。 ニューヨークでドサ回りに明け暮れる、脱サラ中年ミュージシャンの現地報告。今回は2000年のディアンジェロ『Voodoo』リリース以降、黒人音楽のリズムを語る上で必修科目となったレイドバックについて、都市伝説みたいな話です。 ※この記事は2020年3月25日発売の『Rolling Stone JAPAN vol.10』内、「フロム・ジェントラル・パーク」に掲載されたものです。 とあるレストランでBGM的な音楽を演奏していたときの話。バンドリーダーが僕よりずっと年配なこともあって、レパートリーはアシュフォード&シンプソンとかシャカ・カーンとか、そういう70、80年代のTOP40がほとんどなんだけど、ある曲を演奏しているとき、僕がレイドバックしていたら、バンド

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    yyamano 2020/06/20
  • 90年代のニューヨークの夜はヤバかった 伝説的クラブの元経営者が追想 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

    ピーター・ガティエン。1987年撮影(Photo by Brendan Beirne/Shutterstock) 米ニューヨークの伝説的なクラブの一つ、ライムライトをはじめ、クラブUSA、パラディウム、トンネルなど、いくつものナイトクラブを経営していたピーター・ガティエン。現在68歳の彼が、自身の歩みとコロナ危機よりももっと前の時代のニューヨークについて語り始めた。 流行は常にピーター・ガティエンが運営する大型クラブのどこかにあった。1990年代の全盛期、ガティエンは巨大な帝国を取り仕切っていた。タイムズスクエアのクラブUSAは滑り台のある、ジャン=ポール・ゴルチエとティエリー・ミュグレーが内装を手掛けた大人の遊び場だった。14丁目には騒がしいパラディウム(現在はニューヨーク大学の寮)。ウエストサイドには、VIBE誌がヒップホップの聖地と呼んだトンネルがあった。最も悪名高かったのが、チェル

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    yyamano 2020/05/25
  • 新型コロナ、多くのミュージシャンの暮らしが崩壊する危険性 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

    ナッシュビルのシンガーソングライター、カレブ・カードルは困難な選択を迫られており、インディペンデント系アーティストたちはパンデミックの脅威にさらされている。「新型コロナウイルスの世界的感染によって、ツアーミュージシャンたちの暮らしが崩壊する危険がある」と、彼は語る。 2週間前、シンガーソングライターのカレブ・カードルはナッシュビルでジョニー・キャッシュ所有の質素な船内スタジオにいた。4月3日リリースの新作アルバム『Better Hurry Up(原題)』に向けて、意気揚々と準備をしていた。ノース・カロライナ出身のカードルは、自身のクリエイティヴな人生の中でも「平和で喜びに満ちたとき」と認める時期に、この作品を同スタジオでレコーディングした。しかし、今ではアルバムの成功も、彼のライブ・コンサートの収益も、カードルとマネージャーであるの暮らしも、新型コロナウイルスの世界的感染によって風前の灯

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    yyamano 2020/03/17
  • JAGATARAと江戸アケミの音楽は、30年後の腐敗しきった日本でどのように響くのか? | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

    バンドの復活、サブスク解禁、新曲発表——ここにきてJAGATARAが大きな盛り上がりを見せている。彼らと関わりのあった音楽評論家・高橋健太郎が緊急寄稿。2019年の終わりに、伝説的バンドの歩みを振り返る。 JAGATARAのリード・ボーカルの江戸アケミが急死してから30年が過ぎようとしている。30年目の命日に当たる2020年1月27日にはOTO、EBBY、テイユウ、南流石らを中心にしたJagatara2020がコンサートを行い、2曲の新曲と80年代の未発表音源をコンパイルしたミニ・アルバム『虹色のファンファーレ』をリリースすることもアナウンスされている。ざわざわした気分で、それを待ち受けているのは、僕だけではないだろう。 Jagatara2020は2019年3月のTokyo Soy Source出演が契機となって、新曲の制作を開始。それに合わせて、多くの物事が動いたようだ。12月18日には

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    yyamano 2019/12/28
  • 白人至上主義者の新たなシンボルが誕生「マッシュルームカット」が暴力を呼ぶ | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

    極右過激派は、暴力を呼びかける合言葉にディラン・ルーフの髪形を採用(Photo by Grace Beahm/AP/Shutterstock) 白人至上主義者の中でも極右過激派の新たなシンボルが誕生した。可愛いはずの「マッシュルームカット」が、今アメリカで暴力のシンボルとなってしまったのはなぜなのか? 数年ほど前までは、マッシュルームカットといえば親に髪を切ってもらった幼児や、1990年代の子役スターの間でよくみられたダサいヘアスタイルだった。ところが名誉毀損防止同盟(ADL)の最新レポートによると、この数年でこの髪型は極右過激思想家から、人種差別や過激な暴力といった背筋の凍るシンボルと見なされるようになっている。 ADLは木曜午前、ヘイトグループらが使用する200以上ものシンボルを収蔵したデータベースを更新したと発表した。ご満悦顔で両手を揉みしだく商人を描いた反ユダヤ的な風刺画「邪悪なユ

    白人至上主義者の新たなシンボルが誕生「マッシュルームカット」が暴力を呼ぶ | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)
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    yyamano 2019/10/21