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ブックマーク / business.nikkei.com (12)

  • 「成功者に学ぶ」が危うい理由

    私たちは一部の成功者の話にばかり耳を傾けがちだ。しかしそこには落とし穴がある。「失敗や絶滅の事例を知ることで、生存バイアスに惑わされずに物事の見方を補正できる」と話すのは『理不尽な進化 増補新版──遺伝子と運のあいだ』の著者で文筆家の吉川浩満氏。『世界「失敗」製品図鑑』の著者である荒木博行氏と、失敗に学ぶ効用について語ってもらった。 生存バイアスに引っ張られないために 荒木博行(以下、荒木):これまで吉川浩満さんの著作や、吉川さんと文筆家の山貴光さんとのYouTubeチャンネル「哲学の劇場」を興味深く拝見してきました。 昨年、文庫化されて版を重ねている吉川さんの著作『理不尽な進化 増補新版──遺伝子と運のあいだ』をあらためて拝読しました。生物の歴史を「絶滅」という視点から捉えた点がユニークで、進化論にまつわるイメージの変遷や、進化論がいかに私たちの認識のありように影響を与えてきたかを解き

    「成功者に学ぶ」が危うい理由
  • [議論]デザイナー深澤直人氏「働く幸せ、自分で決めよう」

    [議論]デザイナー深澤直人氏「働く幸せ、自分で決めよう」
  • 日本の社長にお手あげ

    2002年東京大学大学院博士課程修了。博士(工学)。米スタンフォード大学客員教授などを経て19年4月から現職。AI研究の第一人者として知られる。(写真=山下 裕之) 日企業の間でAI人工知能)の理解が一向に進んでいない。中身はいわゆるIT(情報技術)化のような話が半分以上ではないか。今までもやっていたことをAIという言葉に換えて、マーケティングに利用しているだけ。意味がまったくないわけではないが、それでは世界で勝てるビジネスは生まれない。だから私は「日でのAIの盛り上がりは中身のないバブル、いつはじけてもおかしくない」と警鐘を鳴らしている。 今、AIで最も大きなイノベーションが起きているのが深層学習(ディープラーニング)だ。自律的に画像や映像を(人間以上に)認識できるため、新しいビジネスが生まれている。高層ビルが建ち始めているわけだ。 インターネット登場時と同じ ITやビッグデータは

    日本の社長にお手あげ
  • 「素人以上、玄人未満」のススメ

    知人ががんを患い、手術後の抗がん剤治療もしながら、がん患者としての様々な学びをにすべく原稿を書いている。ご人は医師ではないが、たまたま広い意味での治療に携わってきた人であり、自分を実験台にしながら、手術後のQOL(生活の質)を高めるために患者が何をすればいいか、様々な形で試みてきたのだ。 その話を伺い、初稿を読ませてもらって感じたのは、(プロの医師、医療チームと協力しながらではあるが)患者自身が学び、行動することで、自分自身のQOLを改善する余地がいかに大きいか、ということだった。 特に印象に残ったのは、抗がん剤治療の苦痛を和らげる上での栄養補給の重要性。広く知られているように、抗がん剤投与にはどうしても一定の副作用が伴う。特に、吐き気の辛さは想像を絶するものらしい。以前より効き目が強い制吐剤が出てきたとはいえ、手術をふくむ治療全体の中でも、患者を苦しめるものの一つだという。 ところが

    「素人以上、玄人未満」のススメ
    zaki1010
    zaki1010 2018/11/08
    『どの分野でも、一定の基礎知識、術語の意味、基本的モデル、学問体系の構造などを共有した間で対話が成り立つ。非専門家でもここに達してなければ、異分野間をつなぐイノベーションの触媒役になることはできない』
  • 元キヤノン社員が作った“不思議な楽器”

    山麓社「GALA セッション」(2万800円)。他にセッションモードのない「GALA スタンダード」(1万8000円)もある 山麓社の「GALA」は、なんとも説明が難しい製品だ。見た目は木製のグリップ。よく見ると上部に2つのくぼみがあり、そこに小さな穴が開いている。振ると不思議な音がするのだ。振る速さや大きさで音の鳴り方が変わる。グリップのくびれた部分には三角のボタンがあり、ボタンを押すと、違う音が鳴る。ほぼ、それだけなのだけれど、振り出すとなんだかやめられない。 ガラガラでもあり、民族楽器でもある GALAは、見た目は素朴な木工品だが、中はギッチリと電子部品で構成されている。しかし、操作系はボタンが一つあるだけだ。 収録されている楽器の数は12種類。西アフリカの「バラフォン」、トリニダード・トバゴの「スティールパン」、ロシアの「バラライカ」、スコットランドの「バグパイプ」、ラテンの「ギロ

    元キヤノン社員が作った“不思議な楽器”
  • 図書館よ永遠なれ

    スタジアムでサッカーを見る楽しさの半分以上は、サッカーそのものとは別のところにある。 観戦の醍醐味について述べるなら、ディフェンスラインの駆け引きや、サイドチェンジのパスの軌跡が、スタジアムの座席からでないと真価の見えにくい技巧である一方で、ドリブル突破の際の細かいステップワークや密集の中での選手同士のボディコンタクトの詳細は、テレビ画面を通してでないと把握できない。それゆえ、競技としてのサッカーの全貌をあますところなく堪能するためには、スタジアムでゲームをひと通り見た後に、帰宅後、あらためて録画を確認する必要がある。 ただ、競技としてのサッカーを観戦することとは別に、スタジアムには、「共同性」の魔法がある。 別の言い方で言えば、大勢の人間と同じ場所で同じ偶発事件を注視する共同体験の一回性が、半ば群棲動物であるわれわれを陶酔させるということだ。 同じプレーに歓声をあげ、得点に跳び上がり、パ

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  • トイレ難民にはこれ以上の神アプリはない

    JR川崎駅の東口からほど近いパチンコ店「PIA川崎銀柳」。今年3月から、入り口近くに大きな液晶モニターが設置されている。日の出玉状況でも表示されていると思いきや、さにあらず。地下にあるトイレの空き状況が示されているのだ。 運営会社マタハリーの山裕康・執行役員(営業サポート部部長)はシステムを導入した理由をこう語る。「階段を降りてトイレに入ろうとしたら満室だった、という声をお客様から頂戴していました。特に年輩の方から『階段の降りる前にトイレが空いているかを分かるようにしてほしい』という要望をいただいており、この度実現することができました」。 当初は、新幹線の車両に設置されている「トイレ表示灯」のような仕組みを考えていたが、「設備投資がけっこう重たいことが分かった」(山氏)。そこで出会ったのが、インテリジェンス ビジネスソリューションズ(7月1日より「パーソルプロセス&テクノロジー」に社

    トイレ難民にはこれ以上の神アプリはない
  • ベトナム笠で熱中症対策、アウトドア帽子3選

    1993年に米シアトルで設立されたアウトドアブランド、カブーはもともと漁師の家に生まれ育った創業者が「アラスカの過酷な環境にも耐えられ、頑丈で水に浮き、強い日差しから目を守り、船上での作業中でも強風に飛ばされにくいサンバイザーを作る」というアイデアを実現するために設立した会社だ。このサンバイザーは「ストラップキャップ」という同社の看板商品になり、1996年のアトランタ五輪では米国カヌー&カヤックチームの公式ライセンス製品に選ばれている。 カブーの製品は個性的なデザインが注目されているが、なかでも10年以上前から音楽フェスティバルなどで人気なのが「チルバ」だ。ベトナムのライスフィールドで出会った笠からインスピレーションを受けて作られたという独創性の高いデザインと、全方位から日差しを守るシルエットが特徴だ。

    ベトナム笠で熱中症対策、アウトドア帽子3選
  • アドビは社員に「失敗してこい」と1000ドル渡す

    アドビは社員に「失敗してこい」と1000ドル渡す
  • 脳みそから血が出るほど考える:糸井重里さん

    1948年群馬県生まれ。「ほぼ日刊イトイ新聞」主宰。 1971年にコピーライターとしてデビュー。 「不思議、大好き。」「おいしい生活。」などの広告で一躍有名に。 また、作詞やエッセイ執筆、ゲーム制作など、幅広いジャンルでも活躍。 1998年6月に毎日更新のウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」を 立ち上げてからは、同サイトでの活動に全力を傾けている。 その時、自分の生命力みたいなものをふり絞って出てくるもの。それがクリエイティブだと思うんです。よく社員に言うんですが、「君は脳みそから血が出るくらい考えているか」って。僕は「何か始めたら脳みそから血が出るくらい考えるぞ」と。なぜかというと、「脳みそから血が出るくらい考える」方が面白いから。 川島:私、脳みそから血が出るほど考えられない(笑)。 糸井:失敗してもいいんですよ。クリエイティブであることが大事なわけで、思いっきり突っ込んでいったけれど一

    脳みそから血が出るほど考える:糸井重里さん
  • 「面白い」をビジネスにする方法:糸井重里さん

    「面白い」をビジネスにする方法:糸井重里さん
  • 悪法「契約3年ルール」で増える“会社の自殺”

    「“安い、便利だ! 3割も4割もコスト削減できます!お任せください!”。これが派遣事業社が打ってる広告ですよ! 総理、『正社員化と言っていたのは嘘でした』と謝ってください!」 こう石橋通宏民主党議員が安倍首相にブチギレ、激怒したのは4カ月前。(このやり取りはかなりおもしろいので、ご覧になりたい方はこちらをどうぞ!) なんでこんなにおもしろいやり取りを、メディアはあまり放送しなかったのだろう。ふむ。オトナの理由……ってヤツだろうか。 いずれにせよ、反対派の必死の攻撃はあえなく撃沈。労働者派遣法の改正は昨年9月11日に成立した。その約3週間後の9月30日には施行日を迎え、新しい法律の下での運用が開始している。 法の“改悪”で派遣社員は職場を転々 改めて説明するまでもなく、改正派遣法では、同一事業所での契約期間をマックス3年に定めている。 一方、4年前には労働契約法が改正され、同じ職場で5年を超

    悪法「契約3年ルール」で増える“会社の自殺”
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