February 14, 2010 ワタシの電子出版考:浮世絵 衰退にみる時代の変遷 「よみがえる浮世絵−うるわしき大正新版画」展 2009年9月19日〜11月8日 東京都江戸東京博物館 墨田区横網1-4-1 少し前の展示のカタログを再度読みなおしてみて考えた。 大正時代に浮世絵が再復興したというのが展示企画の前提だったのだ。江戸時代にもてはやされた浮世絵がどうして大衆性を失ってしまったのか?それは、浮世絵などの木版画は、明治末期に新聞や写真にその役割を奪われ歴史の表舞台から消え去ったからだ。しかし、その技巧の精緻さや作品の希少性からアートとしてのポジションを得た。 このことは、電子出版の未来を考える上でも参考になる歴史の経緯である。 ドイツ出身の金属加工職人であったヨハネス・グーテンベルクが1445年に活版印刷術を発明し聖書を印刷したことが現在の出版の起源とされている。さらに、印刷が発明