★(3) 先日、世界的に有名な雑誌社の欧米人記者が石垣島に入り、「尖閣諸島問題について取材したい」と八重山日報を訪れた。私は中国公船が領海侵犯を繰り返している現状を説明したが、彼は「日中は、あんな小さな島のために戦争をするつもりなのか。共同開発した方がいいのではないか」と、いぶかしげに語った。 私は、他国がいかに尖閣問題に無知かを思い知らされ、絶句した。「尖閣問題は日本だけの問題ではない。世界の危機でもある」と力説するべきだった。 石垣島の一記者が世界情勢を語るべきではないだろうが、地元住民だからこそ見える光景もある。 日本最西端の島、与那国島(与那国町)は、尖閣との距離が約150キロで、石垣島と尖閣の距離(約170キロ)より近い。町防衛協会のメンバーは「尖閣を奪われると目の前まで中国の海になり、島は中国の軍艦や潜水艦に脅かされる」と危機感を募らせる。 中国が尖閣を支配すれば、軍はいつでも