嗚呼(ああ)戦いに打ち破れ 敵の軍隊進駐す 平和民主の名の下に 占領憲法強制し 祖国の解体計りたり 我(わ)が憲法を打ち立てて 国の礎(いしずえ)築くべき 歴史の責を果たさんと 決意は胸に満ち満てり 国を愛する真心を 自ら立てて守るべき 自由と民主平和をば 我が憲法に刻むべし これは昭和31年に私が作詞した「憲法改正の歌」の一部なんだ。現行憲法は、国民主権、平和主義、民主主義を高らかにうたった点で意義はあり、日本の改革に果たした役割と功績は認めなければならない。 しかし、憲法の基礎には、歴史的、伝統的、文化的な日本的共同体という実体がなければならない。GHQ(連合国軍総司令部)が強制的に作らせた現行憲法には日本らしさが失われ、マッカーサーの占領政策は憲法改正への本格的論議をも妨げてきたんだ。 日本は独立を果たしたのだから、憲法をもう一度日本人の手で練り直すのは当然のことだろう。それに欠陥を