定期検査中の北海道電力泊原発(泊村)1、2号機の再稼働問題が争点となった岩内町の任期満了に伴う町長選が2日投開票され、原発容認派の上岡雄司氏(61)=無現=が、反対派の元町議、大石美雪氏(63)=共新=を破り、大差で3選を果たした。 投票率は56・42%。最終得票数は上岡氏5167票、大石氏1658票だった。 岩内町は泊原発の半径10キロ圏にあり、道の防災計画で対策の重点地域に指定されている。 上岡氏は、将来的な代替エネルギー導入に意欲を見せたほか、2期8年で財政健全化を進めた実績をアピールし支持を広げた。当選後、支援者に「原発は想定外は許されない。監視体制を強化しなければならない」と述べ、安全対策に取り組む考えを強調した。 大石氏は脱原発を掲げ、再稼働は住民投票で判断すべきだと訴えた。3号機のプルサーマル計画の白紙撤回も求めたが、及ばなかった。