2015年、ベルファストの住宅街で5月と8月に相次いで「IRA」のメンバーが撃ち殺され、ユニオニストの政党が「IRAがまだ存続してるなんて、恐ろしい」的なことを(今さら)言い出したことで、ストーモントの自治議会が機能を停止するということがあった。 その「IRA」は、Provisional IRA (PIRA)、つまり「IRA暫定派」である。北アイルランド紛争(1969~1998)において「IRA」と言う場合は、紛争のごく初期(OIRAとPIRAの分裂前)は別として、「PIRA」のことを指す(「暫定」というのは、OIRAとPIRAの分裂時の呼び方がそのまま残ったもので、《意味》はないも同然である)。1970年代から90年代初めにかけて北アイルランドで英軍や警察を標的に攻撃を展開し、イングランドでハロッズ、ブライトンでの保守党党大会会場のホテル、ロンドンの地下鉄駅などをボムるなどし、1991年