川瀬さんが国内最年少で「かなフィル」常任指揮者へ 神奈川フィルハーモニー管弦楽団(横浜市)は5日、日本の若手ホープとして知られる川瀬賢太郎さん(28)が、来年4月から常任指揮者に就任すると発表した。同楽団によると、国内オーケストラの常任指揮者としては最年少。 小泉和裕さん(63)を特別客演指揮者に迎えることも発表。2人の任期は3年で、来年度は首席客演指揮者のサッシャ・ゲッツェルさん(42)と3人の体制になる。 「かなフィル」の愛称で呼ばれる同楽団は、債務超過のため一時は解散の危機に直面。企業やファンからの寄付金で存続のめどが立ち、公益財団法人への移行を目指している。広報担当者は「川瀬さんの若さとフレッシュさで再出発したい」と力を込めた。 川瀬さんは東京都出身。2006年の東京国際音楽コンクールの指揮部門で最高位に入賞。名古屋フィルハーモニー交響楽団などで指揮をした。