4635号 9月2日(月)夜 さて。 今日はうなぎ。 ご近所[やしま]。 内儀(かみ)さんが予約をしていた。 もうお馴染み。 ここへ引越してきてからのお付き合いなので、 20年くらいにはなろうか。 東京のうなぎ料理店の組合の、春秋のお彼岸の行事、 浅草寺での、放生会(ほうじょうえ)に立ち会わせて いただいたり、長いお付き合いである。 放生会というのは、仏教の行事で、功徳を積むために 生き物を放すというもの。 きちんと調べていないが、一般、民間でも明治あたりまで 行われていたのではないかと思われる。 落語に「後生うなぎ」というのがあるが、橋の袂に 川に放すために魚や亀などを売っていた。 うなぎ料理店組合の放生会は、小さなうなぎを、 浅草寺の本坊、伝法院の池に放す。 ともあれ。 予約は18時半。 小島町交差点を渡って、拙亭から5分とかからない。 入って、名乗り、ご主人にご挨拶。 座敷にあがる。