保護猫カフェの存続のため、支援を呼びかける店長の野村かやのさん。店は善意のフードなどでいっぱいだ=福岡市中央区の「猫カフェキューリグ 大名店」で2020年4月11日午後5時4分、飯田憲撮影 新型コロナウイルスの感染拡大で来店客が激減し、営業継続も危ぶまれた福岡市の保護猫カフェに善意の輪が広がっている。猫に癒やされながらゆっくり時間を過ごすことができるカフェは、保健所で処分される運命にあった保護猫にとって里親との出会いの場でもあった。休業中も賃料や猫の食費など多額の経費がかかる窮状をSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で訴えたところ、エサの寄付が殺到し、里親になりたいという希望も相次いだ。 「わずか1週間でこんなに届きました」。福岡市中央区の「猫カフェキューリグ」のオーナー、野村かやのさん(51)は、店内に山積みになった段ボール箱を見ながら表情を緩めた。箱の中身はどれも全国から郵