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ブックマーク / mojix.org (18)

  • フールズメイトの思い出 - モジログ

    音楽雑誌『フールズメイト』が(実質)休刊とのこと。この雑誌にはとてもお世話になったので、個人的な思い出を書いてみたい。 私がフールズメイトを知ったのは、たしか高1の頃なので、たぶん1984年だ。屋の音楽雑誌コーナーにあったのを読んで、おもしろいと思って買ったのだと思う。当時の私は、「ベストヒットUSA」や「MTV」みたいな洋楽ヒットチャートものから、よりマニアックなニューウェイヴに足を踏み入れつつある頃だった。 フールズメイトはもともとプログレ雑誌として始まったようだが、私が読みはじめた80年代中頃にはニューウェイヴ雑誌になっていた。キュアー、エコー&ザ・バニーメン、コクトー・ツインズ、ニュー・オーダー、ザ・スミスといった人気のあるバンドから、ジム・フィータスやノイバウテンみたいなちょっと前衛的なやつまで、写真つきでいろいろ載っていた。私はそれを熱心に読みながら、アーティストの名前を覚え

  • 黒を使うな - モジログ

    Ian Storm Taylor - Design Tip: Never Use Black (August 2012) http://ianstormtaylor.com/design-tip-never-use-black/ デザインでは黒を使うな、という話。筆者のIan Storm Taylorは、Segment.ioというサービスの共同創業者で、デザイナーでもあるようだ。 筆者は子供のとき、美術の教師から、黒には注意せよとアドバイスされた。その後、RISD(Rhode Island School of Design)でも似たようなことをたびたび言われたとのこと。 人間は、「暗いもの」を「黒」と結びつけてしまいやすい。しかし、ほんとうの「黒」というものは、実はめったにない。筆者はまず、Wayne Thiebaud(アメリカのポップアートの画家)の絵を例に、影が黒ではないことを示す。

  • 村上隆に「ムカつく」のはなぜか - モジログ

    Togetter - なぜ村上隆がヲタクに叩かれるのか http://togetter.com/li/46166 村上隆がオタク界隈から批判されているそうで、その現象というか、構図が面白い。 オタク界隈から見て村上隆が「ムカつく」のには、主に次の3つの側面があると思う。 1)現代美術の作家が、われわれのオタクネタを「利用」している。「門外漢」「ヨソモノ」がムカつく。 2)それがとんでもない高値で取引されている。「金持ち」「商売」がムカつく。 3)なぜそれに高値がつき、現代美術として評価されるかが理解できない。「わからない」ことがムカつく。 「オタクの世界」と「現代美術の世界」は、それぞれ「ハイコンテクスト」な世界で、詳しい人にしか理解できない。 村上隆はその両方の世界に通じていて、「オタクの世界」の文物を「現代美術の世界」で売る「輸出業者」みたいなところがある。両方の世界に通じているからこ

    TZK
    TZK 2010/09/03
  • ポール・クルーグマン「ひどい賃金のひどい仕事でも無職よりマシ」 - モジログ

    ポール・クルーグマン - 論説:「低賃金労働を称えて:ひどい賃金のひどい仕事でも無職よりマシ」 http://www.geocities.jp/left_over_junk/krugman_ds_smokey.html <どうして一時間60セントでスニーカーを縫製してるインドネシア人の映像の方が,家族を養うためにわずかな土地を耕して一時間30セント相当を稼いでいるインドネシア人の映像よりも──あるいはゴミ山をあさっているフィリピン人の映像よりも──ずっと感情を逆撫でするんだろう?> <その主な答えは,一種のえり好みにあるんだとぼくは思う. 餓えるほどの暮らしをしている農民とちがって,スニーカー工場の女性や子供たちは奴隷賃金でぼくらの利益のために働いている──このことにぼくらは後ろめたさを感じてしまう. だから国際労働基準を独善的に求める声が出てくるんだ:グローバリゼーション反対者たちは主張

  • あなたが社長なら、解雇された人間を自分の会社に雇いますか? - モジログ

    先日の「日の問題は、「人の流動性」が低すぎてノウハウが循環しないことにある」に対して、はてなブックマークでこういうコメントがあった。 <あなたが社長なら、解雇された人間を自分の会社に雇いますか? と聞きたい。解雇されっぱなしの一方通行地獄の始まりでは?>(ToMoNyaさん) もちろん雇う。というか、解雇されたかどうかは関係なくて、欲しいと思う人材だったら雇うだけの話だ。 とはいえ、これは私の考えにすぎない。日企業一般では、「解雇された人間」を回避するような傾向はおそらくあるだろう。しかしこれは、現状ではまさに解雇規制があるために、企業が採用失敗リスクを最小化しようとして、属性による「統計的差別」をおこなうからだ。新卒偏重も、学歴重視も、女性・中高年・未経験者が不利なのも、すべてここに発している。いわば「解雇規制が差別を生み出している」のだ。 解雇規制のないアメリカでは、1年のあいだに

  • 竹中平蔵vs菅直人 「現実が変わった」ことを受け入れられない日本 - モジログ

    産経ニュース - 【菅vs竹中論争】(1)竹中氏「郵政の再国有化は残念」(2009.12.16 17:22) http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091216/plc0912161726014-n1.htm <菅直人副総理・国家戦略担当相は16日、内閣府で行われた成長戦略策定会議の「検討チーム」に竹中平蔵元総務相を招き、成長戦略について約35分間にわたり議論を戦わせた。やりとりの詳細は以下の通り>。 これ以下、4つの記事に分けて、竹中氏と菅氏のやりとりが詳細に収録されている。 産経ニュース - 【菅vs竹中論争】(2)菅氏「小泉・竹中路線は失敗」(2009.12.16 17:25) http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091216/plc0912161728015-n1.htm 産経ニュース - 【

  • 市場とは「自分の欲しいものにしかカネを出さない人の集まり」である - モジログ

    市場とは、「自分の欲しいものにしかカネを出さない人の集まり」である。お情けでカネを恵んでくれる人などどこにもいない。 この「自分の欲しいものにしかカネを出さない」という「真剣勝負」が、市場の質である。スポーツの試合と同様、それが「真剣勝負」だからこそ、みんなが欲しがるもの、必要としているものは何かを考え、いい商品やサービスを作ろうと努力する。そこから富や価値が生まれてくるのだ。 この「真剣勝負」は、「弱者救済」とは相容れないものだ。スポーツの試合で、相手に譲っていたら試合にならないのと同じだ。市場は「真剣勝負」の場であり、「自分の欲しいものにしかカネを出さない」というシビアな態度こそが「公正(フェア)」なのであって、それが富や価値を生み出す。 社会を成立させる上で「弱者救済」はもちろん必要だが、それは市場という「真剣勝負」の場にはそぐわない。市場の外でやるべきなのだ。 いまの日の問題は

  • 「弱者をダシに使って、自分がカネや権力を得る」というビジネスモデル - モジログ

    城繁幸氏が、森永卓郎氏をコテンパンに批判している。 Joe's Labo - 森永卓郎という日の癌 http://blog.goo.ne.jp/jyoshige/e/a2ff26e6e8eccf5cd7160275f82aeea7 <日経BPのモリタクコラムは、読むと頭に血が上るので読まないことにしているが、コメントにいくつも貼られていたのでつい読んでしまった>。 <まず、フレクシキュリティの完全否定には驚いた。今時、こういうスタンスの論者は他にいないのではないか。既存左派だって条件付ながら、流動化に理解を示している人の方が多いのだ。内容についても非常にバイアスがかかっている、というより明らかな間違いがほとんどだ>。 ここで批判されているのは、次の記事である。 SAFETY JAPAN : 森永卓郎 厳しい時代に「生き残る」には - 財界が仕掛ける「フレクシキュリティ」という新しい罠(2

  • 与謝野発言はなぜ問題なのか 「みんなのもの」という「大きな政府」路線 - モジログ

    先日の与謝野財務相の発言(「会社は株主のものという誤った考え」)は、やはり反響が大きいようだ(末尾に関連記事をまとめた)。 与謝野発言はなぜ問題なのか。ポイントは3つくらいあると思う。 ■ ポイント1: 国のトップとしての言葉の問題 与謝野氏がどう思っているかによらず、財務・金融・経済財政担当相という国の経済のトップが、「会社は株主のものという誤った考え」というメッセージを出すこと自体が、まず問題だろう。 「~のもの」という日語には、純粋な「所有権」を超えた意味もあるのはわかるが、「所有権」の意味がもっとも強いことも確かで、誤解される余地が大きい。単にステークホルダーや社会的役割の話をしたいのなら、「~のもの」という表現は使うべきでないだろう。 ■ ポイント2: 「規制強化」というメッセージ 実際、日では「会社は株主のもの」というよりも、「会社はみんなのもの」という考え方がわりと強そう

  • 自分に特徴をつけて、それを雰囲気と短い言葉でアピールできれば、「売れる人材」になる - モジログ

    「ビジネスマニアックス」のブログ主・内藤さんに、以下のような相談が寄せられた。 <私は現在21歳のフリーターなのですが、いろいろあり、このままではいけないと思い、大学に進学する事を決めました。 そしてなんとか都内にある中堅大学の二部に進学出来る事になりそうです。 そこで最近になり今後どのように大学生活を送るべきか、そのヒントを求めインターネットで自分の現在の状況を打ち込み、検索してみました。 すると自分は年齢的にストレートで進学した方と比べると三年遅れているので世にいう「新卒」の枠から外れていることがわかりました。 そんな風に絶望していた所このブログを見つけとても勇気づけられました。 そこでもしよろしければ私が今から就職に対してどのように意識し、行動する事が大事なのかなどアドバイスをいただけないでしょうか?> これに対して、内藤さんがていねいに回答したのが今回のエントリ。 ビジネスマニ

    TZK
    TZK 2009/02/26
  • 大前研一「全員契約社員にする方が合理的」 - モジログ

    大前研一氏が、富士通と東芝が副業を容認したことを評価しつつ、さらに踏み込んで、正社員をなくして「全員契約社員にする」ことを提言している。 大前研一「ニュースの視点」 - 電機大手各社巨額赤字~会社に依存しない生き方を考える http://www.ohmae.biz/koblog/viewpoint/1239.php <今までの日企業は就業規則で副業禁止を定め、その代わり「一生会社が面倒を見ます」という姿勢でした。それが大きく変化したというのは注目するべきだと思います。 ただ、私ならもっと大きな提案をしたいと考えます。例えば、中途半端に正社員のままにするのではなく、全員契約社員にする方が合理的だと思います。 夫婦で働いているなら自分達で会社を設立してその会社から東芝や富士通に派遣されているという契約にするのです>。 <そうは言っても、正社員でなくなるのは不安だと感じる人もいるでしょうが、も

    TZK
    TZK 2009/02/15
  • 終身雇用という考え方が間違っているのではなく、終身雇用を強制することが間違っている - モジログ

    モトログ - 日転職しにくさは、解雇規制のせいじゃないと思う http://d.hatena.ne.jp/kagakaoru/20090128/1233155296 <解雇規制を取り払ったら、転職できる考え方の人とそうでない人の格差が開くだけで日経済にとっていいことなんてほとんどないと思う。(ちなみに僕は転職できない方の考え方でした。)> 「転職できない方の考え方」の人はたくさんいると思う。「転職できる考え方」の人のほうが少ないかもしれない。 「終身雇用のほうがいい」という労働者はたくさんいるし、「終身雇用のほうがいい」と考える経営者もたくさんいると思う。 私は労働者としても、経営者としても、「終身雇用のほうがいい」という考え方には共感できないが、終身雇用というモデルもひとつの方法であって、そのような考え方自体が「間違っている」とは思わない。 「終身雇用のほうがいい」という労働者は、

  • もし解雇規制がなくなった場合、どのくらい解雇が起きるのか? - モジログ

    きのうの「解雇規制という「間違った正義」」に対して、はてなブックマークでたくさんの反応があった。 はてなブックマーク - 解雇規制という「間違った正義」 - Zopeジャンキー日記 http://b.hatena.ne.jp/entry/http://mojix.org/2009/01/20/kaikokisei_wrong_justice このテーマについては、私は半年くらい前からときどき書いているが(「雇用」タグでまとめて見れます)、今回はこれまでの反応に比べて、 「解雇規制はたしかに問題だが、その撤廃はセーフティネットの強化とセットでおこなうべき」 という意見が多くなっていると感じた。この認識が広がってきたのは大きな前進だろう。「成長論者と分配論者が合意できる「解」とは?」で書いた通り、このあたりが合意点、「解」だというふうに社会的な認識ができれば、大成功だと思う。 そもそも「解雇

  • ベーシック・インカムで国民の生活を保障し、最低賃金廃止でグローバリゼーションにも勝つ - モジログ

    Mutteraway - グローバリゼーションに勝つ製造業の未来 http://bobby.hkisl.net/mutteraway/?p=483 <池田信夫blogの賃金を下げれば失業率は下がるという記事にTBした記事の中で、日の製造業はワーカーの賃金をベトナム並みにすれば、アジアに工場を建てている先進国は競って日へ移転するだろうと書いた>。 <フィリピンや中国へ進出する日系メーカーの苦労を知る身としては、治安が良く、法律が整備されており、役人が賄賂を取らず、通信と物流のインフラが整備されている日で、東南アジア並みの賃金でワーカーが雇えるのなら、中国もインドもタイも競争相手にならないだろう。そうなれば、工場用地が続くかぎり世界の工場が競って日へ移転してくる事は間違いない>。 これは見事な視点。もし日国内での人件費を東南アジア並みにできるのなら、世界の工場が競って日へ移転してく

  • 「ユニークな能力」 と 「スタンダードな能力」 - モジログ

    さまざまな憂とわたし - 市場価値と仕事能力 http://d.hatena.ne.jp/mkusunok/20051217/value <たぶんスキルとか資格よりも、偶有的な自分の軌跡そのものに対してもっと興味を持つとか、実はそれが自分にとって一番大きな投資なんだ、という認識を持ったほうがいいように思う>。 <資格とかスキルって、結局のところ自分を代替可能な何かに位置づけることであって、確かにジョブ・ポータビリティは高まるけれども、自分自身で付加価値をデザインすることは難しいのである>。 まったく同感。 ここで言われている2つのタイプの能力を、私は 1) 「ユニークな能力」 2) 「スタンダードな能力」 と呼ぶことにしたい。 そしてこの話は、「なまえとタイトル」の議論に驚くほど重なってくる。 ■ 「ユニークな能力」は、「固有名詞」 1)の「ユニークな能力」とは、その能力を持った人に強く

    TZK
    TZK 2006/03/08
  • 知名度はバブルになりやすく、ロングテールにこそたくさんの実力者が埋もれている - モジログ

    西村肇の発見は、私にとって特別な「固有名詞」の発見だ。 その人を発見して、文章を読み込んでいってこれほど興奮したのは、 おそらく梅棹忠夫とか、甲田光雄以来だと思う。 西村肇にしても、梅棹忠夫、甲田光雄にしても、もう老人といっていい年齢だ。 こういうすごい人の存在を知らずに私は過ごしてきたかと思うと、情けなくなる。 まさしく「ヘタな考え、休むに似たり」だ。 そして、私が知らないすごい人はまだまだたくさんいるに違いない。 日だけでなく、当然海外にもいるだろうし、 すでに死んでしまった歴史上の人まで入れれば、それこそ無数にいる。 しかしむずかしいのは、こういう特別な「固有名詞」との出会いは、 「属性」的なフィルタリング、効率のいい発見の方法がないという点だ。 とにかくその人の書いたものを直接読むしかない。 西村肇は東大、梅棹忠夫は京大、甲田光雄は阪大を出たかもしれないが、 西村肇、梅棹忠夫、甲

    TZK
    TZK 2006/02/07
  • Web 2.0は 「ニューウェイヴ」 なのだ

    Web 2.0について、実にいろいろな人が語っている。 マーケティングの首領(グル)、セス・ゴーディンも語っている。中国でも、中国語で語っている。お騒がせ集団37 signalsは、「Web 2.0でないもの」について語っている。家O'ReillyのWeb 2.0カンファレンスにぶつける格好で、Web 1.0サミットというのも開かれるらしい(ネタ元:yomoyomoさん)。とにかく、あちこちで語られている。Read/WriteWeb、ProgrammableWeb、TechCrunchのような専門サイトともなれば、毎日Web 2.0ばかり語っているわけだ。 このように止まらないWeb 2.0の拡散現象に対し、家ティム・オライリーが、「Web 2.0とは何か」を書き上げた。これこそ「教典」となるべき画期的な重要文献であることは間違いないが、「Webの新しい動向を全部まとめました」という超

    TZK
    TZK 2005/10/30
  • 音楽CDはなくなるか? - モジログ

    asahi.com : 「1曲100円以下で」6割超す ネット音楽配信 http://www.asahi.com/business/update/0823/107.html <市場が拡大するインターネット経由の音楽配信サービスについて、6割以上の人が1曲あたりの利用料は100円以下を望んでいる。調査サイト「iMiネット」を運営するライフメディア社のネットでの調査で明らかになった。現在は1曲150~200円が相場となっており、多くの人は割高だと感じているようだ。 今月9~14日に、10代以上の男女1854人から回答を得た。 音楽配信をいくらなら利用していいかを尋ねたところ、「51~100円」が35.2%で最も多く、続いて「50円以下」(30.5%)、「101~150円」(16.9%)だった。現在の値段に近い「151~200円」は5.7%にとどまった。 音楽CDの将来についての質問には、4割の

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    TZK 2005/08/30
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