冬の成人式を行った県内24市町村の新成人100人のうち71%が、東日本大震災の風化が進んでいると感じていることが、岩手日報社が行ったアンケートで分かった。震災から間もなく6年という時間の経過から「話題にならない」「災害が相次ぎ忘れられている」と感じている人が多くを占めた。出身地別では内陸の約80%が風化の進行を感じている一方、沿岸は半数以上が「風化していない」と回答し、意識の差も浮き彫りとなった。未来を担う若者に教訓をいかにつなぎ、命を守る取り組みを進めるかが問われている。(10日付紙面に結果詳報) 震災の風化の進行を聞く設問に「かなりしている」が7%、「ややしている」が64%を占め、「あまりしていない」の25%、「全くしていない」の4%を大きく上回った。出身地別で見ると、内陸では「かなりしている」「ややしている」が合わせて77・9%に上ったが、沿岸は47・8%と大きな差があった。 「やや