タグ

ブックマーク / gigir.hatenablog.com (9)

  • 上杉隆氏の華麗なる弁論テクニック - 未来私考

    以前より注目を集めていた町山智浩氏と上杉隆氏の公開討論「ニコ生×BLOGOS番外編「3.14頂上決戦 上杉隆 VS 町山智浩 徹底討論」 - ニコニコ生放送」がとても面白かった。上杉隆氏については今までTwitterでの断片的な発言や彼の周辺をめぐる言説を見て、単純に不誠実な人だなという印象しかなかったのだが、生で彼の弁論術を見て、なるほどこれは一種の才能であると敬服せざるを得なかった。なかなか貴重な体験だったので、せっかくだから彼の弁論術について私が感じいった部分を少し要約してみたいと思う。 1を聞かれたら10答える 彼の弁論術を支える基は、その言葉数の多さである。ごくごくシンプルな質問であっても、一見無関係なディテールから描き出し、質問の核心に触れることを巧妙に避けつつ、全体としてみればその質問に対する回答として推論可能な形に落としこむ手口は鮮やかの一言。 この戦術の効果は非常に大き

    上杉隆氏の華麗なる弁論テクニック - 未来私考
  • 東のエデン劇場版IIは映画足り得たのか - 未来私考

    3月13日から公開された「東のエデン劇場版II paradise lost」を公開初日に見に行ってきました。スケジュールきつきつでしたが、前回を厳しく評価したこともあって、早々に落とし前をつけたほうがよいかなと思い。結論から言うと、良かったです。手放しで絶賛できる出来かと問われれば、アラは多々あり、人によっては残念に思う向きもあるでしょうが、神山健治の映画哲学がしっかりと反映された紛う事なき「映画」であったと言ってよいと思います。 神山健治の映画は撮ったことがない~映画を撮る方法・試論 (STUDIO VOICE BOOKS)posted with amazlet at 10.03.16神山健治 INFASパブリケーションズ 売り上げランキング: 60368 Amazon.co.jp で詳細を見る 滝沢朗とは何物なのか 劇場版IIのキャッチコピーである「滝沢朗とは何者なのか?」。映画を見て

    東のエデン劇場版IIは映画足り得たのか - 未来私考
  • 映画たり得なかった「東のエデン劇場版I」 - 未来私考

    実は初日に見に行きました。テレビシリーズを楽しんだものとしてはそこそこ面白がる事も出来たし、それでお茶を濁そうかとも思ったのですが、やはりどう考えても不十分な出来であったことは疑いようがなく、それについて触れないのも不誠実に思って書いています。 いったい何が足りなかったのか、ということについては観た人それぞれで観点も違うでしょうし、言い切るのも難しいところもありつつも、この東のエデンの場合、神山監督がこの作品の直前に書いた映画論のテキストがあるので、それを下敷きにして少しこの映画の不十分さについて解析してみようと思います。 神山健治の映画は撮ったことがない~映画を撮る方法・試論 (STUDIO VOICE BOOKS)posted with amazlet at 09.12.09神山健治 INFASパブリケーションズ 売り上げランキング: 43545 Amazon.co.jp で詳細を見る

    映画たり得なかった「東のエデン劇場版I」 - 未来私考
  • ニコニコ動画のプレミアム会員の伸びが半端ない - 未来私考

    数日前からニコニコ動画の右上にプレミアム会員50万人までのカウントダウンが表示されるようになってるんですが、その伸び方がちょっと半端ないですね。 http://blog.nicovideo.jp/nicolumn2/2009/09/50.html 9月10日に見た時は確かあと18000人弱ってところだったと記憶してるんですが、それから4日と立たずに1万人を切っている。1日に3000人近くプレミアム会員が増えている計算ですねー。 思えば去年の今頃はプレミアム会員が20万人で頭打ちになっていてこんな記事を書いたりもしました。 910対20という数字の重み - 未来私考 それからいろいろあって、約1年で30万人増。1日1000人弱のペースで、それだけでも感慨深いのですが、カウントダウンしただけでその3倍ですからね。人間の心理ってなかなか面白いものです。ここまで来るといよいよ黒字化も見えてきたかな

  • ラブプラスは人類に何をもたらすのか - 未来私考

    正直発売前はノーチェックだった。そんなゲームが出るくらいのことは聞いていた気もするが、発売後の周囲の盛り上がりと反応を見て慌ててゲームの仕様をチェックした。なるほどこれはやばい。この騒ぎも納得の内容だ。 KONAMI コナミ製品・サービス情報サイト ラブの摂り過ぎにご注意ください。危険な恋愛コミュニケーションゲーム,「ラブプラス」をレポート - 4Gamer.net どうしてこんな“罪作り”なゲームを作ってしまったんですか? 「ラブプラス」開発スタッフに聞く - 4Gamer.net ラブプラスposted with amazlet at 09.09.13コナミデジタルエンタテインメント (2009-09-03) 売り上げランキング: 2 Amazon.co.jp で詳細を見る バーチャルコミュニケーションゲームの系譜 ラブプラスというゲームの特徴を簡単に説明してしまえば、「どこでもいっし

    ラブプラスは人類に何をもたらすのか - 未来私考
  • サマーウォーズにみる、表層の豊かさと、深層の軽薄さ - 未来私考

    細田守監督の最新作「サマーウォーズ」を観てきました。結論から言うと、とても残念な内容でした。この感想も書こうかどうしようか迷ったのですが、同じような観点で書いてある評を見つけることが出来なかったのであえて書いてみようかと思います。 まず誤解のないように言っておくと、この作品は娯楽作としての一定の水準は間違いなくクリアしているということです。映画を観て楽しく爽快な気分になったりしたい向きには十分満足のいく映画でしょう。しかしその爽快感は実のところ映画的な物語のうねりから生ずるものではなく、天才アニメーター細田守の精緻な絵コンテが観るものの情動を揺さぶっているだけに過ぎないのではないかと。確かにクライマックスのいくつかのポイントは感動的です。しかしその感動は実は映画の構造的な仕掛けによるものではなく、アニメーションの根源的な魅力のみによって引き起こされているだけだといったら言い過ぎですかね。

    サマーウォーズにみる、表層の豊かさと、深層の軽薄さ - 未来私考
    aegis09
    aegis09 2009/08/21
    サマーウォーズってのは、大家族経験の無い細田さんが嫁さんの実家で体験した事が元ネタだから、薄っぺらさはそこらへんが原因かも。体験談であって、人生観ではない。
  • 富野由悠季はガンダムを乗り越える - 未来私考

    今日発売のガンダムエースに掲載された富野由悠季×安彦良和の対談が当に素晴らしかった。素晴らしすぎて全文引用したいくらいだがまだ出たばかりの雑誌なので自重したい。是非書店まで行って読んで欲しい。 冒頭でまずお台場の1/1ガンダムについて触れているんですが、 最初からこのプランを聞いていたら絶対潰してたでしょうから、僕の知らないところでゴーサインが出て、結果的にこんな素晴らしいものを見られたのは当に良かったと思います。 この言葉に当に実感がこもっていて良いですね。富野ウォッチャーで長年富野監督を見守って来た人たちならこの感覚が分かるとは思うんですが、富野監督はこんな企画には絶対OKださないんですよね(笑)。いい大人が、何を馬鹿なことを言っているんだって。でも、いい大人が、馬鹿なことを、大まじめに取り組んでみたら、結果的にこんな素晴らしいものが出来た。それを大勢の人が見て、そこにガンダム

    富野由悠季はガンダムを乗り越える - 未来私考
  • セレソンゲームの勝ち上がり方 - 未来私考

    東海地方は最終回が更に1週遅れると聞いてしばし呆然としてしまったのですが、気を取り直して最終回視聴前に今出ている情報だけで最後?の考察をしてみようかなと思っています。最終回を見た人にとっては的外れなことを言っている可能性もありますが、まあそれも愛嬌と言うことで。 それで表題の件ですが、この考察に入る前に公式ブログで公開されていた最終回の予告ムービーの話から。公式ブログのものが削除されてしまっているのでYoutubeに転載されたものを。 「ジュイス。俺をこの国の王様にしてくんない?」 この台詞を聞いた時は膝を打ちましたね。なるほど、その手があったか、と。これっておそらくはこのセレソンゲームの唯一の、正しい勝ち上がり方なんですよね。 物部がやろうとしたこと 実のところこれは、ジュイス…ノブレス携帯のシステムそのものを掌握しようとした物部のやろうとしていたことと発想としては同根なんですよね。何で

    セレソンゲームの勝ち上がり方 - 未来私考
  • “ニートの楽園”はこの国を救うのか? - 未来私考

    “ここをニートの楽園にしようぜ” メインタイトルと同じサブタイトルを持ってきた東のエデン第6話「東のエデン」。このエピソードで滝沢くんの“新たな100億円の使い道”が呈示されましたね。しかし果たしてニートニートによるニートのための楽園を作ることが当にこの国を救うことになるのか?と疑問に思った人がほとんどでしょう。そして実際その答えは“否”でしょう。それは第3話にて老人の為の自助的な楽園コミュニティを作ったセレソンNo5火浦医師を退場させたことから類推可能です。しかしだからこそ視聴者は滝沢くんとエデンメンバーがやろうとすることに感情移入することが出来る。火浦医師の理想が100億円の使い道として当に間違っていたのか?という余韻を残すことで、それと重なるエデンの“ニートの楽園”という荒唐無稽なフレーズにリアリティが宿そうとしているんですね。 循環可能な何かを作ること これは全くの主観という

    “ニートの楽園”はこの国を救うのか? - 未来私考
  • 1