コラム別に読む : ヒトラーの側近たち [著]大澤武男 - 青木るえか | BOOK.asahi.com：朝日新聞社の書評サイト■人間は「出世できる」ならなんでもしてしまう真実 ヒトラーとナチスというのは真剣な意味でも下世話な意味でもとても興味がある存在なのだ。ところが私の場合、ナチスの人物というのはアドルフ・ヒトラーぐらいしか、顔も人となりもよく知らない。ヘスとかゲーリングとかヒムラーとか言われると、宇宙戦艦ヤマトのガミラス星人がリアルに思い浮かんだりする始末なのである。この本を読んで、どういう経歴でどうやってヒトラーべったりになったのか、どう悪事をしたのか、ということがよくわかった。 ナチスは「金髪碧眼背が高くて運動能力高いアーリア人」を称揚した団体だったので、ナチス側近たちもルックスの良し悪しをどうしても見られる面があり、「●●は小男で運動もできないのにその精励で側近に」「××は金髪碧眼の美男子」とか書いてあると納得し、言及してないとすごく見た目が気になる。だから、全員の顔写真（最低二種類ぐらい）は載せてほし
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