1990年代渋谷系と呼ばれるミュージシャンの台頭とともにあるフランスのミュージシャンが一躍注目を浴びることとなった。 その男こそセルジュ・ゲンズブールである。 今はどうか知らないが1990年代後半サブカルチャーをかじった少なくない若い女性達にとってゲンズブールは「教祖」そのものだった。 では、実際のゲンズブールは若い女性達が憧れるような素敵な人物だったのだろうか? 以前、私はゲンズブールの事を「フランスの業平」と表現したが彼の名声はそのミュージシャンとしての才能よりも数々の女性と浮名を流した面での方が大きいかもしれない。 実際、ゲンズブールの人生に色を添えた女性は フランス・ギャル、アンナ・カリーナ、ペトゥラ・クラーク、マリアンヌ・フェイスフル、ブリジット・バルドー、ジェーン・バーキン、カトリーヌ・ドヌーヴ、バネッサ・パラディ・・・ とざっと挙げただけでも錚々たるものである。